昨日の「ゴー宣道場」は岡田斗司夫氏のユニークな視点に触発
されて考えることが多かった。
ただし、西洋における「倫理」と、中国の「礼」や「道」や
「徳」や「仁」や「義」の観念と、
日本の「世間さまに恥ずかしい」や「お天道様が見ている」と
いう観念は違うだろうし、
国ごとに「道徳」は違うのだから、昨日の議論はまだまだ
未消化だとわしは思っている。
果たして「いい人に見られた方が得」という損得勘定が、
道徳なのかどうかも疑問がある。
参加者のアンケートを見ると、参加した弁護士が
「道徳Bは道徳ではないですよね」と書いていた。
笹さんもこのようなことを言っていたと思う。
ちなみにわしは「いい人と見られたら損をする」と思うように
なって、「わしは富裕層だ」と豪語することにした。
この意味と効果はいずれ説明する時が来るだろう。
「いい人と見られた方が得」ならば、わしは慰安婦問題などに
関わらなかっただろう。
明らかに「悪い人」と見られていたのだから。
わしは、いい人に見られなくてもいいから、真実を追求したい。
もう一点、政治や経済が形成する社会を無視した道徳は
あり得ないというのが、わしの考えだ。
わしはいずれ『道徳論』も描かねばならぬと思ってしまった。
いろんなエピソードを描きながら論を進められるから、
泣いたり、笑ったり、感動したりの、面白い本になると思う。