ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2014.12.12 09:25

女って、、、

編集者時代の仲間が

海外から一時帰国。

ひとしきり騒いで、

忘年会帰りのサラリーマンが

ひしめく地下鉄の終電に飛び乗った。

しばらくして、私の後ろに

空間ができた。

も、もしや、、、。

数ヶ月前に出会った

ゲロ吐き男の存在が蘇る。

恐る恐る後ろを見ると、

いた。

今度はゲロ吐き女。

誰かに飲まされたのだろうか。

加減を知らなかったのだろうか。

イヤなことでもあったのか。

ドアの手すりに寄りかかり、

立ったまま吐き続けていた。

そのゲロは、座席に座る女の

膝に直撃していた。

ちょっと気の強そうな

ケバい感じの女だった。

怒りにうち震えている。

ゲロ吐き女はそうとは知らずに

吐き続けている。

とりあえずケバ女がゲロ女を

その場にしゃがませたが、それすら

気がつかない。

電車が再びホームに入った。

ドアが開く。

その途端、被害にあったケバ女は、

ゲロ吐き女をホームに放り出した。

あっという間の出来事だった。

一緒にいた私の先輩は、

「まあ、(放り出されるのも)

無理ないよね」

と言った。

そそそそそうかなぁ?

女って、、、

女って、、、、、、、。

こわすぎる。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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