来月発売の『新戦争論1』を完成させたが、年末進行で
「SAPIO」の〆切が早いから、スタッフは『大東亜論』の
ペン入れを急いでいる。
わしは例の大作のシナリオ作りだが、人の生死をぎりぎり
まで直視する作品だから、気分は重くなる。
日本の戦争映画にありがちな、くだらないロマンティシズム
で包装して、リボンで結んだような作品は創りたくない。
戦場のリアリズムをとことん追求してやる。
だが、「SAPIO」の締め切りまでに一本目のコンテを
描き上げなければ、正月休み前に仕事が途絶えて、
スタッフの仕事がなくなる。
わしが先頭で走らねば、よしりん企画は動かない。
一般の企業のように、社長がゴルフしてる間に、社員が
勝手に稼いでくれるシステムではないのだ。
『大東亜論』の方も、年内にコンテをもう一本か二本、
描いておかねばならない。
布石や新キャラをまき散らしているので、先が見えないと、
これらを巧く活かしてストーリーを盛り上げることが
難しくなる。
絶えざる緊張が続く中でも、ブログは書いておく必要がある。
一日1万人以上が閲覧するので、それなりに効果がある。
「創」という雑誌が対談の要望をしてきたが、ギャラが出る
雑誌でもなく、部数は1万部出てるのかすらわからない。
販売部数は数千冊だろう。
そういう媒体に比べたら、このブログは延べ1万から2万人
が見てるのだから、意見はこっちで発表する方がいい。
常在戦場で、やるべき仕事はいっぱいある。