ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.12.11 05:16日々の出来事

常在戦場の心構え


来月発売の『新戦争論1』を完成させたが、年末進行で

SAPIO」の〆切が早いから、スタッフは『大東亜論』の

ペン入れを急いでいる。

 

わしは例の大作のシナリオ作りだが、人の生死をぎりぎり

まで直視する作品だから、気分は重くなる。

日本の戦争映画にありがちな、くだらないロマンティシズム

で包装して、リボンで結んだような作品は創りたくない。

戦場のリアリズムをとことん追求してやる。

 

だが、「SAPIO」の締め切りまでに一本目のコンテを

描き上げなければ、正月休み前に仕事が途絶えて、

スタッフの仕事がなくなる。

わしが先頭で走らねば、よしりん企画は動かない。

一般の企業のように、社長がゴルフしてる間に、社員が

勝手に稼いでくれるシステムではないのだ。

 

『大東亜論』の方も、年内にコンテをもう一本か二本、

描いておかねばならない。

布石や新キャラをまき散らしているので、先が見えないと、

これらを巧く活かしてストーリーを盛り上げることが

難しくなる。

 

絶えざる緊張が続く中でも、ブログは書いておく必要がある。

一日1万人以上が閲覧するので、それなりに効果がある。

「創」という雑誌が対談の要望をしてきたが、ギャラが出る

雑誌でもなく、部数は1万部出てるのかすらわからない。

販売部数は数千冊だろう。

そういう媒体に比べたら、このブログは延べ1万から2万人

が見てるのだから、意見はこっちで発表する方がいい。

 

常在戦場で、やるべき仕事はいっぱいある。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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