ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.11.25 00:56日々の出来事

多重人格で考えるアイデア


我がスタッフは三連休なんか関係なく、『新戦争論』の

最終章のペン入れを粛々と進めている。

1月発売に間に合うか否かの瀬戸際まで来ている。

意外に真面目にやってるので、昨日はスタッフにケーキを

買って秘書に持って行かせたが、最近ケーキの値段が随分

上がっている。

円安で原材料の輸入価格が上がったからだ。

高級なケーキになると8個も買えばちょっとしたディナー

の金額になる。

富裕層しか美味いケーキは食えんな。

 

わしは例の大作のアイデアを考えているが、ようやく

7割くらい固まってきた。

昨日のNHKでディズニーの制作の秘密のドキュメントを

やっていたが、驚いたのはアイデア会議だ。

なんとラフ絵で作ったアニメの試写をやって、30人くらい

の関係者が集合して議論している。

その場で感想を言い合い、アイデアを全員で出し合って、

テーマも練り込んでいくのだ。

 

結局わしは今その作業を一人でやっているのだ。

主人公とこのキャラクターの関係が弱いんじゃないか?

ここでこの回想シーンを入れておけば、テーマがより際立つ

のではないか?

頭の中で多方面から考えていくのは、まるで多重人格者の

ようだ。

 

どうしても出ない名案が、朝目覚めて布団の中で閃いて、

スマホのメモ帳に書き留めたりする。

寝るときにスマホは飛行機に乗せて、外からの連絡は入ら

ないようにしているが、アイデアが浮かんだらすぐメモ

できるように、枕元に置いて寝る。

 

ディズニーの完璧を目指す作業を見て、負けてたまるかと

いうファイトが湧いた。

わしも30人くらいの多重人格を駆使して、圧倒的な物語を

創ってやる!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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