高倉健が亡くなった。83歳だという。
晩年の顔は相当に老いが目立つ。
新幹線の中で見たことがあるが、あの背丈と壮健な身体でも、
やっぱり83歳で死ぬのだとすると、わしなんかは70代で
死ぬだろう。
何としてもこの十年間で描くべきものを描き終えてしまわ
なくてはならない。
思想をテーマにする『ゴー宣special』だけでも、まだ何本も
描くべきテーマがあって、昨日は幻冬舎の志儀くんと発表
する順序を話し合った。
『大東亜論』は、来年は2をまとめるが、朝鮮篇になると
一冊では終わらないだろうし、支那編になるともっと
スケールがデカくなる。
幸い、「SAPIO」連載中の作品で、史実をもとにして物語を
創作するコツを掴んだので、この好調さは維持できると思う。
もちろん来年には例の大作(これは物語)を発売するから、
どうやら『ゴー宣』を止めて、物語の世界に戻るというより、
『ゴー宣』と物語漫画の両立に移行していくことになりそう
である。
だがそれもあと十年だ。
あと十年で、どれだけ発表できるか、急がなくてはならない。