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小林よしのり
2014.11.14 03:12お知らせ

「例の大作」始動


新しいパソコンを買った。

戦争映画をブルーレイで買ってしまい、今のパソコンでは

見られないことに気付いた。

やっとブルーレイを見られるパソコンを買ったが、自分では

初期設定ができないから、秘書がやってくれる。

問題なのは膨大なアイデアや情報を新パソコンに移さねば

ならぬこと。

だが、パソコンを使わない日はないので、旧パソコンを

秘書にあずけることが出来ない。困った。

 

『大東亜論』のコンテを来年1月まで描き上げ、いよいよ

例の大作に挑む。

タイトルもまだどうなるかわからないから、『卑怯者の島』

というタイトルは今後は「例の大作」としか表記しない。

 

例の大作は一人で集中してペン入れするために、わざわざ

マンションを一戸借りていたほどだった。

今はそのマンションはないし、自宅の書斎で集中して描かね

ばならない。

一旦、連載を中断すると、よほどの覚悟と、売れる保証が

ないと、再度描く気力が起こらない。

どうしても逃げてしまう作品だったが、小学館の編集者や、

高森さんの応援もあり、ようやく気力を奮い起こして

やる気になった。

 

今日は書店で資料になる本を見つけに行かねばならない。

ネットだけで漠然と望む資料を見つけるのは無理で、

書店巡りを繰り返すうちに、発見することはよくある。

やっぱりペラペラめくってみることは大事だ。

書店が潰れていくのは文化の大損失だと思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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