ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.8.11 00:25ゴー宣道場

雨にも負けず、風にも負けず「ゴー宣道場」


昨日は台風の影響で大荒れの天気の中、「ゴー宣道場」の

会場に向かったが、フロントガラスに叩きつける集中豪雨を

見て、こりゃあ参加者半分も来ないかもしれないなと

嘆息していた。

設営隊はすでに集まったようだから、設営隊と奇特な人の

数名でも全力でやろうと覚悟して会場へ。

 

ところが驚いたことに若干の欠席者がいるだけで、

ほとんど席が埋まっている!

陣営に属してイデオロギーを固めてしまった自称保守でも

左翼でもなく、思想し続ける人間でいようと思っている

市井の人々がこれだけいるなら、日本も捨てたもんじゃない。

 

第一部は靖国神社と戦争に関する議論、第二部は

危ない日本語」についての議論で燃えた。

萌えてはいない。

児童ポルノ禁止法」の特に「ポルノ」使用の危なさは、

参加者からの発言でよく分かった。

「ポルノ」はあくまでも演じることを合意した大人の役者で

作る作品であり、商品である。

禁止されるべきは「実在の児童」を大人の性欲の対象にした

写真や動画やイベントであり、これは「児童虐待」に当たる。

児童が被害者である商品を禁止しなければならない、という

主張はよくわかった。

漫画やアニメなどは、実在の少年少女の被害者がいないから、

また別に論じなければならない。なるほど。

確かにこの理屈なら「児童ポルノ法」という日本語は危険だ。

 

ただし、門弟の母親からの発言、もし自分の息子がエロ雑誌を

隠しているのを発見して、その内容が大人の女の裸だったら

健全だからそっと放っておく、だが少女で性欲を掻き立てる

内容なら許さないという発言は素晴らしいと思った。

息子が小児性愛者になり、他人の娘を誘拐・監禁するような
犯罪者に育ってしまっては取り返しがつかない。

子を育てる母親としての、良識のバランスが見事だ。

果たして漫画・アニメなら、児童への性欲を掻き立てることは

許されるのかという問題は、まだ残っている。

この問題は次回の「ゴー宣道場」でも引き続いて議論される

テーマになるだろう。

わしが自衛官募集の「萌え美少女」ポスターに違和感を持って

いるから、論じざるを得ない。

 

小学4年生男子と中学1年生女子が母親と共に参加していたが、

さすがに議論の内容は理解できまい、退屈だろうなと思って

いたら大間違い。

アンケートの回答を見たら、ちゃんと思想していたのだと

わかって驚いた。

子供をなめちゃいかんな。ネトウヨよりは頭がいい。

 

昨日、選出された「危ない日本語ベスト」は、泉美木蘭さんが
ブログ
で発表する。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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