「危ない日本語」の範囲が多岐にわたり、
果たして道場当日はどうなることか、
まったく予測がつきません!
そういえばテーマが決まったときも、
師範方からあれやこれやと意見が出て
かなり盛り上がりました。
予測はつかないけれど、「言葉遊び」や「言葉選び」は、
ぐるぐると思考を巡らせないとできないことですから、
これほど道場に相応しいテーマはないかもしれません。
ところで私は今週、韓国に行ってきました!
今まで時間が取れずに訪れることが
できなかった板門店ツアーに参加。
北朝鮮が韓国に侵攻するために掘っていたトンネルに入り、
展望台から開城(ケソン)を望み、
いよいよ軍事境界線へ。
JSAのキャンプにある板門店では、
韓国兵士たちが微動だにせず立っていました。
はるか向こうの北朝鮮側の建物には
兵士が一人立っていて、こちらの様子を
双眼鏡を持って窺っています。
手をふるな。
指さすな。
列からはみ出るな。
いろいろな注意事項がありました。
「兵士たちの持つ銃には実弾が
入っていますからね」
と、何度脅されたことでしょう。
いやがうえにも緊張感が高まりました。
終戦ではなく休戦に過ぎないことを、
ここでは実感します。
朝鮮半島はいまだ「戦時中」なのです。
もくれん師範が「戦前」と「戦後」も
危ない日本語だと指摘されましたが、
本当にその通りだと思います。
そして戦後、戦後と言い続けてきた日本は、
かつてあったはず(そして本来なら独立国家として
持っていなければならないはず)の緊張感すら、
どこかに置き忘れてしまったのかもしれません。