今日、初体験をしました。
浅草はロック座、なんと、なんと
ストリップショーです!
じつは知人のN氏がその筋では
かなりの専門家。
最近になってそれを知った私は、
「ぜひ連れていってくれ!」と
お願いしたのでした。
女一人ではなかなか入れない禁断の園。
我も我もと行きたい人が集い、いざ出撃!
わくわく
どきどき
思いのほか明るい劇場。
来る人は男性が圧倒的に多いのだけど、
さわやかな感じの若者から、
枯れた感じの初老まで、タイプはいろいろ。
開演前までビールを飲んだり、
座席で読書をしていたり。
そしていよいよ始まりました!
7名で構成されている今回のプログラム。
それぞれ演出も凝っていて、
彼女たちがこれから脱ぐのかと思うと、
ちょっとゾクゾク。
でも実際に脱いでみると、
少しもいやらしい感じがしません。
私は女なので、最初のうちは
自分の身体と比べてウエストが細いとか
胸がでかいとか思いながら見ていたのですが、
そのうちライトに照らされた
女体のラインにうっとり、
少し汗ばんだ背中に色気を感じ、
気がつけば、まばたきを忘れて見入っていました。
女体って芸術だ!
男女数人で出掛けたのですが、
終わってみたら、男性よりも
女性のほうが興奮しまくり!
お互いの好みのキャストについて
意見を闘わせました。
トリを務めた灘ジュンさんは圧巻。
すごい美人というわけではないのに、
不思議とものすごいオーラを放っている。
肌の白さが妖艶で、浅黒い私は
ひたすらうらやましい。
彼女は別格。
それ以外では、個人的に
藤月ちはるさんがかわいくてイイ
邪気のない顔が好みです。
私が男なら、一瞬にして轟沈していただろう。
もう一人はMIKAさん。
一見して、バレエなどのダンスの
経験を積んでいるとわかるキレがありました。
手の先、足の先まで、つねに神経が
行きとどいている感じ。
プロとして凄みを感じました。
同じ女として、カッコイイ
いやー、とにかく素晴らしかった。
N氏によると、とくにロック座は
ストリップの最高峰、
ほんの一握りの女性しか
立つことのできない舞台なんだとか。
せっかくデビューしても、劇場から
声がかからなければ一瞬にして終わり。
そんな厳しい競争の中、彼女たちは
文字通り裸一貫からのし上がってきたのだ。
ちなみに、会場のはじっこには
リボン師(こういう字でよいのかどうか)がいる。
彼らは、お気に入りのキャストの見せ場になると、
手元からパアッとリボンを広げ、盛り上げる。
それがまだ空を待っているうちに、
サッと手元に引き寄せてリボンを回収。
N氏によると、これには相当のテクニックが
必要なのだそうだ。
そして彼らは、ずっと脇で待機しているから、
他のキャストの演技など見ていられない。
ひたすら自分のお気に入りの子のために尽くす。
まさに無私の精神だ。
舞台を下がるとき、彼女たちは
すっくと立ちあがって、
「さあ、私の身体を見て!」と
言わんばかりに両手を広げる。
スポットライトに浮かび上がる女の身体。
持って生まれたものを丹念に磨きあげ、
それが本当に美しいと周囲に思わせしめる。
男たちはそれを見上げ、惜しみない拍手を送るのだ。
ああ、これってすごい快感だろうなあ・・・。
私は彼女たちを見ながら、
負けず嫌いの血がふつふつと
湧き起こってきた。
「私だってこのぐらいの
身体のラインなら保っている」
(20年前の話だけど)
「私だって、こんなふうに
ダンスを踊ることができる」
(25年前の記憶だけど)
さあ、興奮冷めやらぬまま、
帰宅して鏡の前でポーズを取ってみる。
・・・・・・。
なんか身体のラインが想像と違う。
ウエストとか、二の腕とか。
たおやかに身体を反ってみる。
・・・うん、
こりゃいかん、
腰痛が再発する。
思い上がりも甚だしい。
夢は、夢と消えました。