イラクが無茶苦茶になっている。
シリアから入り込んだアルカイダの流れをくむ
イスラム過激派が、次々にイラクの都市を陥落させ、
なんと首都バグダッドに迫っている。
イラクのマリキ首相はアメリカに救いを求めるが、
オバマ政権は無視している。
十数年前のイラク戦争は何だったのか?
当時、小泉首相はイラク戦争を支持し、国連で各国に
支持を訴え、自称保守派もアメリカの戦争に大賛成、
岡崎久彦は「日本はアメリカについて行けば百年安泰」
と言い放って、産経新聞や自称保守派はそれに追随した。
わしは彼らを「親米ポチ」と批判し、
大義なき戦争に反対し、自称保守派から孤立した。
安倍首相は「イラク戦争はフセインが悪い」と、
今でも言い張っている。
相変わらず岡崎久彦の影響を受けて、集団的自衛権で
アメリカに抱きつこうとしているのだ。
フセイン政権下では、イラクにアルカイダは侵入できず、
そもそもイスラム原理主義はフセインが抑え込んでいた。
中東では独裁を安易に批判できない。
強烈な父権主義でしか、対立する諸派、諸部族を統制
することは出来ない。
アメリカは勝手にイラクという国家を崩壊させて、
民主化させると言いながら、疲弊して去って行って
しまった。
何にもならないアメリカの侵略戦争を日本は支持し、
サマワの治安維持のために自衛隊を出した。
いつかもう一度、イラクを自衛隊は訪れるかもしれない。
今度は武器使用の制限が解除され、イスラム過激派と
戦闘するために。
「日本はアメリカについて行けば百年安泰」
それが日本の国是になっているのだから。