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高森明勅
2014.6.12 12:19

小雨の中の交番の弔旗

5月11日、近くの交番に弔旗が掲げられているのに気付いた。

小雨の中の弔旗は一層、悲しげ。

無論、8日に亡くなられた桂宮殿下を悼むための弔旗だ。

三笠宮家では3方の親王が皆、
ご両親より先に亡くなられたことになる。

三笠宮・同妃両殿下のお悲しみは、いかばかりか。

桂宮殿下は
自分のような、皇族という不幸な人間を増やしたくない」
との理由で、ご結婚を望まれなかったという。

それで結局、ご生涯、ご独身を通された。

それでも、離婚経験のあるやや年上の宮家職員の女性には、
特にお心を許されていたとか。

一部の週刊誌などは実名を挙げて、
「内縁女性」「内縁妻」などと不埒な表現をしていた。

だが、親身になって、殿下のお身回りのお世話をしていた
女性がいたのが事実なら、
少し気持ちが明るくなる。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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