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高森明勅
2014.6.3 10:01

25年目の「6月4日」

1989年6月4日、中国・北京の天安門広場には
民主化を求める若者が多数、結集していた。

その丸腰の若者たちに人民解放軍の戦車、装甲車、
機関銃を構えた
兵士たちが襲いかかった。

負傷者1万人、死者は千人以上とされる。

言うまでもなく「天安門事件」だ。

あれから既に25年。

世界は大きく変わった。

しかし、だからと言って、あの事件を忘れていいはずがない。

そんな強い気持ちで編まれたと思えるのが、
ニューズウィーク日本版』6月10日号の特集「中国 虐殺の記憶」。

事件当日、銃弾が飛び、悲鳴が聞こえる現場で取材し、
今も北京に留まるメリンダ・
リウ氏の記事をはじめ、
どれも読み応えがある。

それ以上に、当時の写真の数々に目が釘付けになる。

戦車や装甲車は血に餓えた獣と化し、うなりを上げて進み、
すべてを踏みつぶしていた。
みんなのいたテントも、
抵抗する人も、完成したばかりの
『民主の女神像』も」(
メリンダ・リウ)ー

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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