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高森明勅
2014.5.27 03:50

秋篠宮家ご長女、眞子内親王殿下の隣に安倍首相

5月26日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で身元不明戦没者を慰霊する拝礼式。

秋篠宮家のご長女、眞子内親王殿下がご参列になった。

その時の、安倍首相と並ばれたお写真を拝見して、
複雑な思いに捉えられた。

皇室の存続のためには避けられない女性宮家の検討を、
「白紙」
に戻したのが、当の安倍氏だったからだ。

眞子殿下は大学ご卒業後、
皇室のご公務に専念するご決断をされた。

天皇陛下の皇女の清子内親王殿下でさえ、
山階鳥類研究所の非常勤の研究員を勤められた事実を想起しても、
その皇室を支えようとするご覚悟が、並々ならぬことが分かる。

しかし、今の制度のままなら、
ご結婚と共に皇室を
離れられるしかない。

おかしな話だが、今の憲法の下では、
その制度の変更に皇室の方々のご意思が公式に反映される余地は皆無。

100%、政府と国会に委ねられる建前になっている。

そして、制度改正のブレーキを踏んでいるのが、
他ならぬ安倍氏本人なのだ。

眞子殿下と並んで立つ安倍氏の神妙な表情は、
泣きべそをかいているようにも見える。

わずかでも、自分がやっていることが皇室の存続を危うくすると、
気付いているのなら良いのだが…。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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