最近、右派が作った教科書の中に、「専業主婦も家族の
協力の一つのありよう」などとわざわざ記述している
のを見ると、恥ずかしくなってくる。
この格差拡大する社会で、今や専業主婦は若い女性の
憧れであったり、夫の収入がよほど安定していないと
叶わない夢になりつつある。
今や女性の貧困化が驚くべきスピードで進んでいて、
国が「貧困」と位置付ける年収114万円未満は働く世代
の単身女性の3分の1、約110万人に上る。
日本の母子世帯の貧困率は先進国で最悪レベルである。
そんなに専業主婦が右派の望みであるなら、自民党の
経済政策を否定しなさいよと言いたい。
「坂の上の雲の、さらにその先の坂の上の成層圏まで
上ったら、空気がなくなります」とわしは言っている。
そもそも専業主婦は日本の伝統でもないし、
高度経済成長期のほんの一時的な現象に過ぎない。
教科書を作っている右派の家庭が専業主婦で、収入が
安定しているから、「私事」を普遍化させて正論・伝統
だと錯誤しているだけなのだ。
しかも専業主婦が理想と思い込んでる右派の連中は、
まったく無自覚に「男尊女卑」の感覚を持っていて、
皇統の「男系固執」を唱えてる連中ばかりである。
ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が
200人の少女を誘拐して奴隷にして売り飛ばすと
言ってるが、彼らは女性には教育は受けさせない、
専業主婦でいるべきだと主張している。
「ボコ・ハラム」を見ると、「ああ、日本の
男系固執主義者と精神は同じだなあ」と感慨深い。
皇統の男系固執派、専業主婦固執派は「ボコ・ハラム」
である。
今後は皇統の男系固執派を「ボコ・ハラム」と呼ぼう。