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小林よしのり
2014.3.15 14:00日々の出来事

小保方さん、女への差別に依存して可愛い


小保方さんの論文の「コピペ」疑惑はいかにも近頃の若者らしい。
STAP
細胞を作ることが出来るのか否かもわからなくなった。
この事件でわしが思うのは、小保方さんが男だったら、世間は
もっと手厳しいだろうなということだ。
もちろん第三者が実証したら、忽ちやっぱり小保方さんは
正しかったのだとなるから、現時点で詐欺師呼ばわりはどうかと
思うが、論文の拙さは衆目の一致するところだろう。

小保方さんが男なら、世間はこの時点で本人に説明責任を
強硬に求めるだろうし、出てこないとなれば、
どえらいバッシングが巻き起こる。
女だからショックで人前に出て来れる状態ではないと言い訳
できるが、男だったら、そういう言い訳は絶対に許されない。

小保方さんは好感を持たざるを得ない可愛い顔をしてるから、
なおさら責めちゃ可哀そうと思ってしまう。
実はわしも可愛いから責めないであげてほしいと思っている。

これってAKBも同じことで、女だから、しかも可愛いから、
あらゆる不祥事が許されてしまうのだ。

女の嘘も不祥事も、許してやるのが男の器量だと思われている。
わしも、どうしても可愛い女には「騙されてやろう」と思ってしまう。
だが本当はこの感覚は「男尊女卑」に他ならない。
「男女平等」なら男の嘘やミスも、女の嘘やミスも、
等しく
責められなければならない。

女も都合が悪くなると、男の器量に期待してしまうが、
それは女が自らを男より下等扱いしていることに他ならない。
科学の世界でも、芸能界の世界でも、言論の世界でも、
政治の世界でも、社会一般でも、女は男の甘さに
依存している。
フェミニズムの方々は、全然変わらぬこの女の「差別」を
重宝する状況をどう思っているのだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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