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小林よしのり
2014.2.28 00:22日々の出来事

新書の仕事と思想について

編集者が心配してるだろうから書くが、「ベスト新書」の
仕事が始動した。
内容は明かさないが、ポジショントークで固まってしまった
言論は、思想ではない。
「あの人は昔から一貫したことを言っている、決してブレない」
というのは褒め言葉ではない。
脳が固まったと言われているのも同然だ。
だが転向したというわけでもなく、時代状況の変化に通用する、
バージョンアップされた考え方は常に提供していかねばならない。
原理主義的に固定する解答があるわけではない。
だから思想は必要なのだ。

「幻冬舎新書」も同時に進めて、漫画より先に完成させようかと
思っている。
漫画は時間がかかる。新書ならはるかに速い。
こちらは人間の心の闇を抉る新たな試みとなる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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