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小林よしのり
2014.2.12 15:36

村山談話・河野談話に未来はあるか?

村山談話・河野談話に未来はあるか? 1

村山富市元首相は韓国の正義党の招待で211日に訪韓し、
元従軍慰安婦の女性3人と面談した。
さらにソウルの国会で開かれた韓国議員の前で講演し、
過去の植民地支配などを謝罪した1995年の「村山談話」について
安倍首相も継承すると言っているので安心してほしい」と
強調した。
村山氏はいわゆる従軍慰安婦問題についても「女性の尊厳を
奪った大きな罪だ。(日韓の)政府で話し合い、決着をつけて
ほしい
」と話した。

韓国側は村山氏と連携し、安倍政権に圧力をかける狙いが
あったのだが、村山氏は安倍政権への批判を避け、
関係改善に向けた韓国側の努力も要求したので、韓国側は
「肩すかし」を食ったと感じたようだ。

自称保守派やネット右翼にとって村山富市は売国奴だろうが、
韓国側の思惑通りに安倍政権への批判を行わなかったという
ことに注目しなければならない。
むしろ日韓首脳会談の実現の後押しをするために、安倍政権に
協力をしたのではないかと思えるほどである。
菅官房長官も村山氏のこの韓国での発言に対し否定的ではない。

実際に「村山談話」及び「河野談話」を安倍政権は継承していく
ことを決めている。
決して「河野談話」を否定することはないだろうし、「村山談話」を
否定することなど、さらにあり得ないのだから。

だが、日本は韓国を侵略したと、本当に言えるのだろうか?
いわゆる従軍慰安婦に対して、日本はまだ謝罪や賠償を
繰り返し、負い目を感じなければならないのだろうか?

かつて『ゴーマニズム宣言』で慰安婦問題を描いてから18年、
『戦争論』で祖父たちの擁護をしてから16年が経った。

もはや20代、30代は『戦争論』を知らない若者も増えてしまった。
もう一度、「村山談話」「河野談話」を検証してみようと思う。                                               (続く)


              

 


小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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