原発利権保守の
詐欺新聞・産経の
本日(2.7)の記事に、
こんなことが書いてありました。
「日本が昨年輸入した化石燃料の費用は
約27兆4千億円。
経済産業省によると、原発の停止で
3.6兆円も余分に買っているという。
1日当たり100億円の『国富』が
海外の資源国に流出している計算だ」
記述に「間違い」はありません。
しかし「ペテン」がたっぷり入ってます。
まず指摘しておきたいのは、
原発が電力の25%を供給していた
平成20年(2008)に日本が輸入した
化石燃料の総額が
27兆6千億円だったということです。
昨年の方が、2008年より
化石燃料の輸入額が少ないのです。
実は2008年は、
マネーゲームによって
原油の先物価格が
史上最高値をつけた年でした。
ところがその直後、リーマン・ショックで
価格が急落、さらに景気の冷え込みにより、
2009年の化石燃料輸入額は
2008年に比べて10数兆円も急落しました。
それから再び価格が上昇してきて
今日に至っているわけで、
昨日のよしりん先生のブログにあった
「化石燃料の輸入が
2010年から2013年までに
10兆円超増加しているが、
輸入量の増加は1.3兆円しかなく、
単価上昇が6.1兆円増、
円安で3.5兆円増」
というのは、このような
値動きによるものです。
さらに、「輸入化石燃料」というのは、
自動車の燃料や都市ガス原料、
プラスチック等の原料など全てを含み、
そのうち70%以上が
主に自動車燃料等に
主に自動車燃料等に
使われる原油です。
原発停止による化石燃料輸入が
3.6兆円増加しているといっても、
それは「輸入化石燃料」の一部であり、
全体の額で見れば、原発が動いていた
2008年より少ないのです。
極端な話、市場の動向によって
1年で10兆円以上
乱高下することだってあるわけですから、
3.6兆円増加といっても
乱高下することだってあるわけですから、
3.6兆円増加といっても
「誤差」の範囲内だとさえ言えるのです。
これだけ複雑な話を、
全て原発の停止が問題である
かのように単純化させ、
これによってあたかも
日本が破産するかのように
わめきたてるのが、産経新聞です。
産業も経済もわかっていない新聞です。
ただひたすら、詐欺言説を
ふりまいているのです。
[この項、つづく!]