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小林よしのり
2014.1.23 01:48

安倍首相がダボス会議で英霊を否定した!

安倍首相は22日、ダボス会議の各国メディア幹部らとの
会合で、靖国参拝の理由について、
いわゆる
A級戦犯を称揚するためではない。
そこには(戦争の)ヒーローがいるのではなく、
戦争に倒れた人々の魂があるだけ。
」と述べた。

 

中国メディアが「戦争犯罪者を英雄だと思っているのか
との質問に答えたものだが、さらに首相は
ただ魂を慰霊したい。」とも言っている。

 

やはりわしがこのブログで何度も指摘してきた通りだった。

安倍首相は靖国神社の意味がわかっていない。

靖国神社に祀られているのは「英霊」である。

靖国神社は「英霊」を「顕彰」している神社だということが、
安倍首相にはわかっていない。

「英霊」とは、
まさに「英雄(ヒーロー)」の
「霊」なのだ!

 

安倍首相は「ただ魂を慰霊したい。」と言った。

「慰霊」とは、戦争の「犠牲者」を「慰める」ことであり、
靖国神社の主旨とは全然違う。

そしてこの言葉は東京裁判史観の肯定であり、
「戦後レジーム」の強化に他ならない。

 

わしは靖国神社に祀られた英霊の言乃葉100編を選び
『国民の遺書』として書籍化する手伝いをした。

その表紙には「泣かずにほめて下さい」と書いている。

「ほめる」、それが「顕彰」であり、靖国神社の本質だからだ。

 

 国民の遺書

 

なぜ安倍首相の重大な誤りを産経新聞や自称保守の連中が
指摘しないのか?

彼ら自身がわかっていないか、
安倍首相のためなら自虐史観も受容するという、
単なる人物への信仰になっているからだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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