天皇陛下は、
平成10年のお誕生日に際し、
「天皇になってから、
こともあります」と。
即ち、親子であり、かつ次代の天皇たる皇太子の地位にあっても、
「お気持ち」
恐らく、その最たるものの1つは「孤独」
何しろ天皇とは、国家秩序の頂点であり、
「頂点」も「中心」も、
あるいは、
究極である限り、
だからこそ「上御一人(かみごいちにん)」
などと、外からは様々に論じ得るだろう。
だが、
これほど「孤独」
想像してみるがよい。
皇后陛下は勿論、
しかし妻でありつつ、
後者が優先する
(
これは、皇太子殿下をはじめ他のご近親者についても、
同様だ。
まして、それ以外の人々については、
まさに「一人」だけのご存在。
およそ、我々が想像できる孤独の範疇を超えた、
「孤独」
何故このような苛酷この上ないお立場に立たれるのか。
それなくして、国家の秩序も社会の統合も、
国民に与えられているあらゆる自由と権利は、
しかし我が国において、その条件を整えるためには、
天皇と
そのお立場は、
それでも天皇陛下は、
その「運命を受け入れ」て下さっているのだ。
この度、80歳のお誕生日にあたり、
「天皇という立場にあることは、
私は結婚により、
大切に思ってくれる伴侶を得ま
皇后が常にわたしの立場を尊重しつつ寄り添ってくれた
ことに安らぎを覚え、
幸せだったと思
皇后陛下が「上御一人」
懸命に支えて来られたので「
「
そのことにより、“
ーーそれが「幸せ」。
天皇陛下はどこまで「無私」なお方なのか。
ご不自由にして孤独この上ないご境遇にお身を持されながら、
続けておられる陛下。
国民は、
常にそのことを、自らに問いかけるべきだろう。