よしりん先生の
登場です!
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『大東亜論』
第一部のクライマックス
第一段階のコンテが
30ページをかけて、
やっと今日完成しそうだ。
一週間以上かかったが、
殺気を孕んだ展開を
無駄なく描き進めていくには、
集中力が必要でくたくたになる。
明日からのクライマックス
第二段階は40ページくらい必要だから、
もっと神経が消耗するだろう。
これが読むときは10分くらいなんだから、
漫画って本当にバカバカしい作業だ。
無駄に骨折ってるような
気がしてならない。
作り手は「精神」との
闘いをやってるのだが、
これが誰にもわからない。
いや、そんな苦労を
読者に感じさせたらおしまいで、
分かってもらえないのが宿命なのだ。
もういいやと思って、
白い紙に気迫を込めなくなったら、
多分スカスカの作品に
なってしまうのだろう。
絵を描くスタッフも含めて
「情念」がすべてである。
いつまでこの気力が続くだろう?
とにかく今は鬼になって描くだけだ。
だがこの『大東亜論』、
一巻目が『戦争論』くらいの
分厚さになる。
これが数年がかりの
史実をもとにした物語になるから、
完成したら日本版のトルストイのような
超大作を生み出せるのだが・・・。