安倍首相は今年の終戦記念日に靖国神社に参拝しないことを決め、
それをわざわざ中国に報告したという。
終戦記念日に参拝しなくても、それはそれで良い。
もともと歴代の首相は、春秋の例大祭のに合わせて参拝して来た。
だから本来なら、4月の春の例大祭の時に参拝すべきだった。
だが、それを見送っても、秋の例大祭にきちんと参拝するなら、
それで良い。
しかし、終戦記念日の参拝見送りを何故、
わざわざ中国に報告する必要があるのか。
そんな必要はさらさらないどころか、むしろそれは、
絶対にやってはならないことだ。
言うまでもなく、首相の靖国神社参拝は、
国難に殉じた英霊に対する国政の最高責任者の「神聖な義務」
として行うもの。
したがって一切、他国の干渉を許さない、
尊厳かつ不可侵の領域に属する。
にも拘らず、こちらから靖国神社に参拝するとかしないということを、
わざわざ他国に報告するとは。
何たる卑屈さか。
「聖域」に自分から他者の土足を踏み入れさせたに等しい。
どこまで中国の顔色を伺えば気が済むのか。
安倍首相は中国の機嫌を取り結びつつ、
その“公認(または黙認)”を得て靖国神社に参拝するつもりなのか。
そんな参拝を、祖国の独立と栄光の為に尊い一命を捧げられた
英霊たちが、僅かでも喜ぶと考えているのだろうか。
だが、参拝見送りまで逐一、中国に報告するようでは今後、
参拝を行う覚悟があるとは到底、思えない。
こんな無様なことをしてしまった以上、もし参拝しても、
それは予め中国の“了解”を得て行った、
と見られるのを避けられないだろう。
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