女性宮家に反対する人たちは、
どうやって皇室の存続を図ろうとしているのか?
唯一の方策は、旧宮家系国民男子の皇籍取得だ。
だが旧宮家系国民男子で未婚の成人は、
これまで知られている限り、僅か4人。
その中の1人は、既に50代。
秋篠宮殿下より年上だ。
こういう人の皇籍取得は、ちょっと考えにくいだろう。
更に、これまで政治的発言を繰り返して来た人物が1人いて、
本人も明確に皇籍取得の意思がないことを表明している。
となると事実上、皇籍取得の対象たり得るのは2人だけだろう。
その中の1人は、以前勤務していた電通を退社し、
自分で立ち上げたゲーム会社も解散しているようだが、
韓国では有名なプロのゲーマーとかで、
織田信長の生まれ変わりと称するかなりユニークな人物らしい。
国民男子としては、有能で魅力的かも知れない。
だが、果たして皇室の一員としてはいかがか。
この人物を除外すると、あとは、
自動車販売会社に勤めていると伝えられる
30代前半の1人(父親も国民として出生)のみ、
ということになる。
彼に皇籍取得の意思があるのか、ないのか。
また、資質・経歴などの面で皇族たるに相応しい人物なのか、
どうか。
今のところ一切、不明だ。
女性宮家を全否定して、この1人に全てを賭けるというのは、
普通に考えると、危険この上ないことではないか。
しかも、仮にこの人物が皇籍を取得しても、
内廷のほかに、たった1つの宮家が確保されるに過ぎない。
それで、側室なき一夫一婦制の皇室が、
「男系」限定で末長く存続できると楽観できるだろうか。
勿論、無理だ。
皇室の存続を図るには、机上の空論を排した、
リアルな思考力が求められる。
BLOGブログ
天皇陛下のご旅行次の記事へ