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笹幸恵
2013.1.2 16:57

マル秘パンダノートより

あけましておめでとうございます!

絵文字:晴れ               絵文字:晴れ                絵文字:晴れ
昨年末は大掃除も年賀状も後手に回り、

あっという間に大晦日を迎え、

ぼんやりしているうちに元旦も

過ぎてしまいました。

時間の使い方がつくづく下手だと思う今日この頃。

というか、フリーになって10年間、

ずっとそう思ってここまで来てしまいました。

早起きして、規則正しい生活を心掛ければ

良いだけの話なのですが・・・。

今年の抱負は、

「ぐうたらな自分にサヨナラ!」(三日坊主の予定)。

 

さて、気がつけば第33回道場も

迫ってきました。

 

テーマは「景気と幸福について考えよう」ですが、

このテーマに決まったとき、真っ先に私が

思い出したのは、2年前の第10回道場のことです。

 

私のマル秘パンダノートによりますと、

2011年1月9日開催で、

このときは「日本に新しい夜明けは来るのか?」

というテーマでした。

大きな会場で行なった初の拡大版で、

『まんじゅう抽選会』もありました!

 

とらやのまんじゅうは、

「でかッ」「うまッ」などと、

ついついボキャブラリーの貧困さを

露呈させてしまう一品です。

 

あ、いや、まんじゅうの話ではありません。

このとき、小林先生が基調講演をされたのです。

そしてこう言いました。

「坂の上の雲ではなく、坂の下の土地を耕せ」と。

 

このとき参加された皆さん、

この言葉を覚えているでしょうか。

そして参加されていなかった皆さん、

この言葉の意味が、スッと心に入ってくるでしょうか。

 

この言葉は、今回の道場のテーマとも

密接に関わってくると私は思っています。

 

景気が回復すれば、人々は幸福になれるのでしょうか。

確かに「今日よりもっと良い明日」を信じていられたなら、

それはそれで幸せなことかもしれません。

けれど高度経済成長が終わってから生を享けた私は、

それが実感として伴ってはきません。

第一、景気が回復することがあるのでしょうか。

たとえ一時的に好景気を迎えたとしても、

私たちは経済成長期のような将来への夢と希望を

持てるのでしょうか。

むしろ私たちは、右肩上がりの成長神話から

一向に抜け出せていないだけでは?

だとしたら、この先、何を目指していけばいいのでしょうか。

 

目先の景気回復ではなく、50年先100年先の

日本の「あるべき姿」を考える。

それも夢物語ではなく、現実から将来を見据え、

地に足のついた「あるべき姿」を。

同時にそれは、過去にとらわれない(つまりは成長神話に

縛られない)新たな視点が必要でしょう。

この先日本は、かつてない少子高齢化社会となるのですから。

 

この先の日本は、私たちは、何を目指して

生きていけばいいのか。

それはとりもなおさず、

何を子孫に残していくのかを

考えることでもありますよね。

 

新年にふさわしいテーマです。

私も、どうせ守れっこない「今年の抱負」より

50年後のことを考えようっと(まだ生きている予定)。

 

4日まではHPから参加申し込みができますよー。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします絵文字:キラキラ絵文字:よろしくお願いします絵文字:キラキラ

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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