自民党の安倍総裁は憲法改正、
国防軍創設など勇ましい公約を掲げている。
もちろん、大賛成だ。
だが、それが実現するのはいつの日か。
目の前の原発やTPPには態度を決められないのに、
ずっと先の目標をこれ見よがしに打ち出す。
そうしたやり方に、いかがわしさを感じない訳にはいかない。
政治の「覚悟」が問われる眼前の課題は全て、
巧みに回避されているのだ。
さらに、国防軍創設などと言いながら、
その方向性と、理念的にも政策的にも相容れないはずの、
公明党との連携を見直す気配が、微塵もないのは、
どういうことか。
考えてみると、安倍自民党の「タカ派」路線を
熱烈支持する人たちも、
公明党との提携を止めろとは、あまり言わない。
これも不思議だ。
公明党の支持母体の創価学会の票を分けて貰って当選してくる
自民党議員たちが、憲法改正なんて出来るのか。
自民党がどれだけ保守政党を気取っても、
原発依存ならぬ公明党依存を止めない限り、
政権に返り咲いても、まっとうな政策は出来るはずがない。
辛くても、一時は不利な立場に陥っても、
公明党と手を切って初めて、保守政党として鍛えられ、
成熟もしていくに違いない。
ここでも「覚悟」が問われているはずなのに、
安倍氏も、彼を支持する人々の多くも、
一向に覚悟を示そうとはしない。
ただ自民党の政権復帰だけが、
最終目標であるかのように。
BLOGブログ
前の記事へ共産党は何故、伸びないのか?
有権者は自己責任次の記事へ