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高森明勅
2012.12.8 10:11

第3極めぐり評価を上げた渡辺喜美氏

「みんなの党」って党の名前からして、受け付けなかった。

政策は、ゴリゴリの「新自由主義」原理主義だし。

しかし、日本維新の会との合流をめぐる、
同党代表、渡辺喜美代議士の振る舞いは、なかなか立派だった。

両党の候補者が重複している選挙区の調整について、
橋下氏が「じゃんけん」で決めてもいいと言ったのに対し、
「公開討論」を提案した場面など、出来すぎと言えるほど、
両者の政治姿勢の違いを際立たせた。

ノンフィクション作家の門田隆将氏も、こう述べている。

「この何年間、地道に支持者を獲得してきた
『みんなの党』が、
さすがに土壇場で日本維新の会との合流を回避したことで、
この政党は『生き残る』のではないか、という気がする」と。

さらに、日本未来の党と日本維新の会の第3極連携のブリッジ役を、
渡辺氏が果たすのではないか、
との観測まで囁かれている。

橋下氏と石原氏の合流が、
理念も政策も投げ捨てた「野合」として、
双方の評価を下げたのと、ちょうど逆だ。

もちろん、だからと言って、
この党に投票するつもりはないが。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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