ゴー宣DOJO

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高森明勅
2012.11.25 08:37

また懲りずに日本維新の会に「夢」を託すのか

ある人いわく、
「自民党が酷かったので、前の選挙では民主党に投票した。
だけど、自民党に輪をかけて酷かった。
もう、民主党はコリゴリ。
でも、石原慎太郎と橋下徹が二枚看板の日本維新の会なら、
何かやってくれそうな気がする。
日本をガラッと(良い方向に)変えてくれるんじゃないか」と。

彼は恐らく、石原慎太郎氏と橋下徹氏以外、
日本維新の会に所属する政治家の名前を、
ほとんど知らないだろう。

それでも、この新党に期待したいようだ。

だが率直に言って、その期待に根拠があるとは思えない。

もちろん、個別に見れば、
この党の候補者の中には、尊敬すべき人物も含まれているようだ。

しかし、政党としてはどうか。

「民主党よりバラバラで、民主党より素人で、
民主党より風頼み」というのが目下、
私が抱いている印象だ。

政治的な影響力を手に入れても、
日本を「ガラッと」悪い方向に変えることはあっても、
その逆は考えにくいのではないか。

もし、この印象が全く誤っていることが証明されるなら、
我が国のために大変有難い。

だが、果たしてどうか。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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