ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.11.17 04:07

人はなぜ選挙に投票するのか

   

脱原発のデモに出かける人だって、

 

いやそれ以前に

職業を志す段階から世のため人のためを考え

官僚なりなんなりの仕事につくという人だって、

 

怠け者の私からすれば尊敬に値します。

 

私のような、

決められた拘束時間の少ないフリーランスのライターなどではなく、

日々忙しい日常を送っている人が、

 

一票の責任を果たそうと

投票所に行くことだって

なかなか当り前に出来ないと思います。

 

この一票を投じている時間は、

「公心」の中に居る時間ではないでしょうか。

 

自分にフィードバックすることだけを考えていたら、

あまりにも行使できる力が弱すぎます。

 

自分の生活のこともありますが、

「国としてどういう政策を求めるか」という

ことを考えるからこそ、

市井の人がわざわざ投票に行くのだと思います。

 

哲学者のギー・ドゥボールの概念に「スペクタクル社会」

があります。

現実をスペクタクル映画のように眺めて、

自分は観客席に座っている。

一見ラクチンな立場のようですが、

要は<当事者性を諦める社会>に居るということです。

 

政局もただテレビの画面の中だけのやりとりとして受け止め、

野次馬根性で話題を消費しているだけ。

 

政治家がアイドルタレント化するのも、

そういう状況ではある意味必然とも言えます。

 

 しかし東日本大震災で我々が知ったのは、

その「スペクタクル社会」はフィクションだったということ。

 

「スペクタクル社会」はもう終わったということではないでしょうか。

 

 テレビの前の安穏とした自分の日常だって

崩されてしまうかもしれないのですから。

 

 国民の意識には文字通り激震が走ったと

いえるのではないかと思います。

 

 本当だったら「一票の重み」を

これ以上感じさせる機会はなかったはず。

 

 しかし政治の世界を見ていると、

イシューを提示する地点に立つこと自体が、

まだまだ先ではないかと思える状況です。

 


野田総理の会見を見ていても、

それ以前に整理しておかねばならないことが

多々あるようです。

 

 私のような素人が偉そうに言うことではないかもしれませんが、

 原発を一刻も早く廃止することすらも論議にならない。

どこを見ても、曖昧で中庸な意見しかみられないのは

やっぱり「どうにかならないのかな」と思います。

 

 「第三極」を形成する党は

政策がかなり違うのに力関係だけを根拠に合流したり

裏切ったりしているように見えます。

 

 この「第三極」に投票して、

いったい何を支持したことになるのでしょう。

 

 今度のゴー宣道場のテーマは

「なぜ政治家に失望するのか」です。

 

 少なくとも、もう私には、政治家をタレント的に消費している

心の余裕はありません。

 

 そのぐらいなら、棄権した方が

ましだと思ってしまいます。

 

 自分に許されているこの一票が、

なんのためにあるのかということが問われている。

 

 それは我々国民一人一人が考える必要がありますが、

政治家の人たちも考えてほしい。

 

 この日本から「公」というものが

本当になくなってしまうと思います。

 

 ゴー宣道場の前回のアンケートで

「政治家というのは国民にものを

考えさせないようにしている」

と書いてきた人がいました。

 

 それは偏見だと言い切れる社会に

これからしていかなければ

ならないのではと思います。

投票日1週間前に行われる
第32回ゴー宣道場、テーマは

「なぜ政治家に失望するのか?」

平成24年12月9日(日)午後1時 から

『人事労務会館』 にて開催します!


「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

HP上の申し込みフォームからも
申し込み可能となりました
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のHPメニュー「道場参加申し込み」
もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に
「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。
当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

引き続き、往復ハガキでの応募も受付けております絵文字:重要絵文字:記念日

入場料は、お一人1000円です。

参加ご希望の方は、

往復はがき に、『第32回参加希望』 と明記、

さらに、


1.
氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4. 年齢

5.
職業(学生の方は学校名)
6.
募集を知った媒体
7.
応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。

応募〆切、往復ハガキ、ネット共に

平成24年11/28(水)必着

当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます絵文字:記念日
(往復ハガキで応募された方は返信ハガキで、ネットから応募された方は
 当選メールでの通知となります。)

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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