ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.10.29 01:14

ヒーローが戻ってくるとき

ヒーローというものは、
一度は「卒業」するものなんじゃないかと
思うのです。

「大人になってもヒーローもの大好き人間」
を標榜してる僕自身、
思春期の一時期、まったく興味を持たなかった
数年間がありました。

ヒーローもののカードやメンコが押し入れから
出てきても、遠い過去のように思うだけで、
二度とまた興味を持つようになるなどとは
思いもしませんでした。

それは、思春期になるにつれ、
ヒーローなどという都合のいい存在は
いないということを思い知るからではないでしょうか。

正義が必ずしも勝つわけではない現実も
知ります。

健全な精神は健全な身体に宿るばかりではない
ことも知ります。

ただ正義が通用しないというだけではなく、
子どもの時は、大体「正しい行い」をしてさえ
すれば誉められましたが、
思春期になるとそれだけでは通用しない
多様な現実を知ります、

たとえばどんなに自分が誰かをマジで好きだと思っても
失恋することがあるのを知ったりします。

そこで一回人は
ヒーローを「手放す」のだと思うのです。

現実に目覚め、
理想の方を捨てる・・・
と言って悪ければ、
その甘さに厳しくなるのです。

そしてそれは親や大人への反抗期の時期とも重なり、
一種の精神的な通過儀礼として
必要なのかもしれません。

ゴー宣道場選書で、
小林さんが、社会について考える
「書生の感覚」を、社会人になって一度人は
忘却してしまうが、それを
たとえばゴー宣道場で取り戻しているのではないかと
書かれていましたね。

ヒーローというのは、
そうした「書生の感覚」
よりもっと手前の段階で
一度人は手放しますが、

しかしすべてのものに中立的に、
間を取って冷たくクールになるより、

「理屈よりも本能」で動き、
「感情」を忘れずに、
なお公のことを考えられる
態度というものが、あり得るのではないかと
いう形で、

もう一度人は・・・・と言ってしまうのが
強引なら・・・
少なくとも僕の場合は、かつてヒーローに胸を熱くさせていた
自分の中の何かが戻ってきた感じを
持つのです。

もちろん、それはトータルとしての
人の行動原理やあり方だけでなく、
その人の一瞬の決断やありように
見出すことが出来たり、

自分も瞬間でもその思いが持てるような
気になるということに通じる気がしますが、
いかがでしょうか。

応募期限は明日一杯!
第31回ゴー宣道場「サブカル・ヒーローの本質に迫る」

平成24年11月11日(日)午後1時 から
アットビジネスセンター東京駅八重洲通り にて開催します。

「アットビジネスセンター東京駅八重洲通り」
(住所:東京都中央区八丁堀1-9-8 明光商会本社ビル4階)は、
JR 『東京駅』八重洲口 より徒歩10分、
日比谷線 『八丁堀駅』
A5出口 より徒歩2分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

会場のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、http://abc-kaigishitsu.com/tokyo_yaesudori/access.html でどうぞ。

入場料は、お一人1000円です。

参加ご希望の方は、

往復はがき に、『第31回参加希望』 と明記、

さらに、


1.
氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4. 年齢

5.
職業(学生の方は学校名)
6.
募集を知った媒体
7.
応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。

応募〆切

平成24年10/31(水)必着

当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます絵文字:記念日
当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

今回より、応募は

従来の応募はがきに加え、
このホームページからも
受け付けることになりました!!
↑のHPメニューの右端に
「道場参加申し込み」
というのができました!

これをクリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に
「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

申し込み〆切後、当選された方にのみ
「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、

その「当選メール」をプリントアウトの上、

会場までご持参下さい。


切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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