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高森明勅
2012.8.18 07:54

8月日記抄(2)

8月2日、一旦、4時半に目覚める。
習慣とは恐ろしい。
外泊していても、愛犬むーすけの散歩の時間には一度、
目が覚めてしまうのだ。

家内がちゃんと散歩してくれているか、
大いに不安に駆られつつ、もう一度寝た。

ホテルで朝食後、麗澤オープンガレッジに。

午前の第3講は
「京都はいつまで首都だったか?」。

念のために、受講者に京都出身の方がいらっしゃるか確認。
2人、挙手。

京都の方には「京都は今も首都」と信じて疑わない人がいる。

だから、説明に注意を要する。

私の結論は、
「明治2年から平成2年にわたり、長い歳月をかけて、
我が国の首都は京都から東京に遷った」というもの。

日本の歴史を大局的に見ると、
首都は今の行政区分で言えば、福岡県から始まって、
奈良県、京都府、東京都と遷ったことになる。
午後の第4講は
「昭和天皇は『自分はいかになろうとも』と言ったのか?」。
私が『WiLL』の昨年9月号に発表した論旨をもとに話した。
CD(展転社)を持ち込み、玉音放送を拝聴。

思わず涙ぐみそうになる。

集中講義なので、僅か4コマながら、常連の方々もおられ
皆さん楽しく参加して頂いたようだ。

それにしても、受講者の熱心さには、いつも頭が下がる。


引き続きモラロジー専攻塾。

「後奈良天皇論」「昭和天皇論」「女性宮家論」。

午後6時半終了。

さぁ、帰宅したら早速、愛犬むーすけの散歩だ。 
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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