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トッキー
2012.6.20 04:05政治・経済

櫻井よしこのTPP賛成の根拠は妄想!

今日も底抜けに劣化した
「保守」の言説をご紹介します。

マダム・ミスリードこと
櫻井よしこは、
産経新聞のコラム
『野田首相に申す』の6月14日分で、
野田改造内閣の新農相、郡司彰氏が
TPP反対論者であることに
触れた上で、こう書いていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120614/plc12061403210005-n1.htm

彼らを含む反対論者は、
TPPの経済的側面だけを強調し、
米国に「むしり取られる」との
根拠なき不安を煽る。

・・・はあ?


TPPは「経済協定」ですよ!
「経済的側面」以外の、
何がある
というんですか!?
どうやら、櫻井よしこの
お脳の中では、
TPPは
勝手に、経済協定を超えた
多国間安全保障戦略に
変貌している模様です。

このコラムの前半で櫻井よしこは
例によって中国の脅威を強調し、

世界はいま、
中国を中心にロシア、北朝鮮、シリア、イラン
などの国々と、
日本、米国、豪州、インド、東南アジア諸国連合
などの国々に二分されていると断言します。

なんのことはない。
オツムが30年退化して、
「冷戦構造脳」
に逆戻りしているのです。

で、TPPは「自由陣営」による
「中国包囲網」だと
妄想しているのです。

そして、櫻井よしこの
妄想脳の中では、
TPPは「自由陣営」の
価値観を広める役割を担い、
中国はそれを
「自らの体制への挑戦と受けとめ」、
ベトナムなどへ
TPP不参加を要求して
圧力をかけたことになっています。

中国がベトナムのTPP参加に反対したのって、
中国・ベトナム間の貿易関係だけで説明
できないんですか!?

で、櫻井よしこの妄想脳の中では、

中国大使館の元1等書記官による
「スパイ疑惑」についても、

スパイ疑惑事件の真の焦点は、
日本のTPP参加阻止のために、
どのような工作が
行われていたかである。

と断言し、

中国がこれほど恐れる
TPPへの
交渉参加を
表明した首相の選択は正しい

と言うのです。

妄想が妄想を呼び、増幅して
手のつけられない状態です。

中国大使館の元1等書記官が
「不正蓄財」をしていたのは
事実のようですが、
その後の報道を見る限り、
「スパイ疑惑」に関しては
どうも読売新聞の「飛ばし」臭く、

「人脈」を作っていたと言っても
大使館員ならやってておかしくない
程度のもののようだし、
何か「機密情報」が流れたのか、
本当に「スパイ」行為があったのか、
一向に続報がありません。

しかし櫻井よしこのお脳の中では、
中国はTPPを国家体制まで揺るがす
脅威だと感じ、「スパイ大作戦」を
展開していたことになっているようです。

そして、「冷戦構造」で
思考が停止している
櫻井よしこには、
同じ「自由陣営」である米国が
日本経済をむしりに来るとは
想像もできないのです。
(そもそも、冷戦時代でも米国は
絶えず日本に経済戦争を
仕掛けていたのですが)

櫻井よしこや、彼女を祭り上げる

自称保守派の「TPP賛成論」には、
何の根拠もなかったわけです。

賛成の根拠は、
「妄想」だったのです!!

櫻井よしここそ、アメリカのスパイ

なんじゃないかと
「妄想」してしまいます。
トッキー

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