ゴー宣DOJO

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トッキー
2012.6.2 04:34震災・原発問題

原発問題は人や企業の「公共性」を問う

嘘とゴマカシを
重ねるだけ重ねて、
大飯原発は再稼働に
向かっています。

再稼働がなくては、
関電管内でこの夏15%の
節電が必要・・・
と脅していましたが、
そもそもこの「15%」とは、
猛暑で、しかも
節電意識がなかった
2010年に比べてであり、
東電管内では既に昨夏、
2010年比18%の節電を
実現しています。

関東にできて、
関西にできない
はずがありません。

以前このことをブログに書いたら、
私のツイッターに、
「関西の工場は死活問題なんだぞ!」
とか、
「病院が停電して、死者が出るぞ!」
とか、まるで私を「人でなし」
のように罵ってくる人がいました。

しかし、実際の
関西の工場の意識は、
こんな身元不明の
罵りつぶやきとは
全く違うようです

昨日の『報道ステーション』によると、
東大阪の町工場100社に対して
アンケート調査したところ、
この夏、15%の節電を
予定していた工場はなんと
9割
に上っていました。

しかも、大飯原発が
再稼働されても節電する
と答えた工場が8割です。

「公」の意識を持つ国民には、
もう「節電」は当然の
意識になっているのです。

「福井の人のことを考えたら、
電気は大事にしないと」
というようなことを
言っていた人もいました。

福井で危険な原発を動かしてまで、
電気を使うわけにはいかない
という感覚が自然に沸くのでしょう。

居丈高に「電気が足りなくなるぞ!」
と言ってくる人は、本当は
大阪の町工場の心配なんか
していないはずです。

ただ、どこにどんなしわ寄せが
来たって知ったこっちゃない、
自分がジャブジャブ電気を
使いたいんだ! と
思っているだけなのでしょう。

単なるエゴイストです。


罵倒ツイッターも、関電も、
経済界も、産経新聞も、
どんな理屈を並べようが、
その正体は
ただのエゴイストです。

昨日たまたま
FMラジオJ-WAVEの
『JAM THE WORLD』
という番組を聞いていたら、
城南信用金庫の吉原理事長
(銀行の頭取にあたる)が出て
「脱原発」の話をしていました。


城南信金は原発事故の翌月に
早くも「脱原発」を宣言、
東電からの電気購入をやめて
PPS(新電力会社)に切り替え、
さらに全店を挙げて
節電に取り組んでいます。

そもそも今まで店舗もオフィスも
ピカピカに照らしすぎていたのであり、
照明を落としただけで
30%の節電ができ、
お客さんの理解も得られている
ということです。

城南信金は代々
「社会貢献」を理念としており、
バブル期にも投機に手を出さず、
現在もリスク商品や
消費者向けカードローンは
一切扱わないという
姿勢を貫いています。

吉原理事長は、
企業は社会貢献が
目的であるべきで、
利益はそれを維持させる
ために出すのであって、
利益追求を目的と
履き違えてはいけない

と言い、市場原理主義の
考えには反対だと明言しました。

今の時代に、このような理念、
信念を持つ金融機関が
あるということは
奇跡的とすら感じました。

実は私、「脱原発」の話を聞いて
既に城南信金に
定期預金をしてるんですけど、
この番組聴いて、
週明けには増額しようと決心しました。

原発問題は、
単に電気が足りる足りないの
話では終わりません。


その人や企業の
理念、信条まで
明確に浮き彫りに
するのです!
トッキー

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