ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.5.20 06:22

天皇なき『君が代』強制!?

   

 今日早くも次回道場の、門弟さんによる「設営隊募集」が道場MLであり、あっという間に人が集まりました。

 

 私も次回道場に話がつながる感じで、考えていることを述べてみたいと思います。

 

 君が代の強制問題で、教員の口元チェックをした学校の校長が自身のブログで意見を表明し、それを橋下市長が「口元チェックの中原校長はここまで考えています」「日本にこういう校長が増えることが必要だと思う」と絶賛のツイートをしています。

 リンクも貼っています。

 私もそれを読んでみました。

 http://amba.to/J6izxB

 

 たしかに「平和と国防」について高校生に伝えようというのは、有意義な試みだと思います。「国防」という言葉自体、タブー視されかねない教育現場の中で、一歩踏み込んだものだといえるでしょう。

 

 しかし、開かれた態度に見えるこの校長先生の長文ブログの中に「天皇陛下」の、まさに「て」の字もないのはどうしたことなのか。

 

 
 
 もちろん私も、たとえその人が自らブログを書いて世間に公表しているとはいえ、ひとつの学校の校長先生の言動をいちいちチェックして「天皇陛下を敬え」などと言うつもりはありません。

 ただ『君が代』を強制して、口元チェックまでしていながら、天皇陛下についてまったく触れていない・・・・・というのが、どうにも腑に落ちないのです。

 

 『君が代』を歌うのはただ「決まり」だからその是非を式典にはもちこまないけれど、反対意見の中にある「ふたたび戦争を起こしてはいけない」ということについては、教育現場の中で考えていく・・・・・これが中原校長のスタンスです。

 

 それを言うなら、天皇陛下は常に国民の平和と安寧を祈っている存在であり、「千代に八千代に」国体が続いていくということを願い、国民と天皇陛下のつながりとして『君が代』を歌うことが、これからの未来を作る学校の式典においても外すことの出来ないのだということは、口にしてはいけないのでしょうか。

 

 天皇陛下をスルーした『君が代』強制。

 否、『君が代』を強制することによって天皇陛下のことを普通に口にすることもタブーになっている・・・・・なんてことがもしあるとするなら、本末転倒もはなはだしいと思います。

 

 あるいは、天皇陛下のことに触れてしまうと、陛下が「強制でなくね」とおっしゃったことをもちだされやすくなり、橋下市長の作成した条例の是非を問うことにつながりかねないので、避けているのでしょうか。

 

 もしそうだとしたら、『君が代』強制自体が、天皇陛下の存在をタブーにしてしまっているといえます。

 

 橋下市長は、大阪維新の会は特定の史観を押しつけることはしないとツイッターでも言っています。

 

 「天皇陛下が常に国民の平和と安寧を祈っている存在である」と口にすることは、政治的中立を損なうことなのでしょうか? 特定の史観を押しつけることになるのでしょうか? 

 そしてそれらのことを抜きにした『君が代』の形式的な強制は、保守にとってどんな意味を持つのでしょうか?

 

 当り前のように天皇陛下と国民のつながりを語れる日は、いつになったら来るのでしょうか?

 

 

  次回の第26回道場のテーマは『保守って何?ー自民党ならいいのか?ー』。

 

 平成24年6月10日(日)午後1時から

 

いつもとは違う会場

 

『アットビジネスセンター東京駅八重洲通り』にて開催されます。

 

民主党の中では保守派である

田村謙治議員をゲストに招いての議論。

 

入場料は1000円。

 

参加希望の方は往復はがきに、『第26回参加希望』と明記、

 

 

 

さらに、

 

 

 

1.   氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

 

2.   住所

 

3.   電話番号

 

4.   年齢

 

5.   職業(学生の方は学校名)

 

6.   募集を知った媒体

 

7.   応募の理由と道場への期待

 

 

 

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

 

 

 

152-8799

 

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

 

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端

 

 

 

まで、お送り下さい。

 

 

 

締め切りは、平成24年5/30(水)必着。

 

 

 

参加ご希望の方は

 

余裕を持ってお早めにご応募下さい。

当選された方にのみ、返信はがきを送付致します。

 

 

 

たくさんのご応募、お待ちしております。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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