ゴー宣DOJO

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みなぼん
2012.4.26 06:21『わしズム』

読者の期待と、作家の感性

よしりん先生が
来てくれましたよー
絵文字:笑顔



「わしズム」 
愛読者カードが届けられ、
読んでると、
色々思うところがあるので、
書いておきます。
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◆ 田中先生の文章が読めてとても良かったです。
  私は神道学科出身ですが、神社界は男系派が多く、以前の典範改正の時も
  大反対していました。私は天照大神が女性なのになぜだろう?と思いましたが、
  口にすることさえ許されない雰囲気でした。
  神社界は男尊女卑が強く・・・・・・
  (女・30歳)
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この先はとても書けない
犯罪的なことが
書いてありました。
神社界に対して
わしが持っていた
好意的な感覚も、
薄れてしまいました。

日本会議とか、神社界が、
決して真摯な尊皇心を
持っていたり、
「公」の意識があるわけでも
ないのだなと、
最近は失望するばかりです。

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◆ 何故、男系派が、男系にこだわるのかを考えてみました。
  男系派にとって、3・4年前に潰した「皇室典範改正」は、実績・結果であり、
  その業績を覆されることを恐れているのでしょう。
  その心根は、決して他人事ではなく、自分自身もそうなってしまう危険がある。
  過ちを認めることは、おのれの社会的死につながるかもしれない。
  でも事実を事実として認めなければ、前に進めない。だから覚悟がいる。
  その覚悟を持つための「わしズム」復活は心強いです。
  個人的には表紙が女優というのは、そそられます。
  (男・35歳)
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この分析は鋭いです。

「大変な間違いを犯してしまった」
と言える人は、
ほとんどいないのです。

つまり誰も
「公」 のために、
「私」 を捨てることは
できない。

そんな「男系保守派」が語る
天皇や皇室の話は、
基本的にいかがわしいのです。

「わしズム」の表紙をまた
女優にできるくらい、
売れたらいいですけどね。

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◆ 女性宮家の創設は、今上陛下が御存命であるうちの急務であると思う。
  よしりん先生、私ができることは何でしょうか?こうやって本を買うことや、
  ネットにアクセスすることで、レスポンス量としての声しか示せないのが悔しいです。
  「ゴー宣道場」もいつか参加したいです。
  (女・43歳)
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理解してしまうと焦るんですが、
意地やプライドに捉われない
「公」の感覚で、
陛下のお気持ちを察することに
しておきましょう。
せめて出来ることは、
男系固執の政治家への
投票をやめることですかね?
わしはこの件で
信頼おける政治家を
探すつもりです。
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◆ 「わしズム」は以前から知っていたが、実際に購入したのは今回初めてだ。
  理由はAKB48の特集の本気度に尽きる。秋元康がよしりんとガチで本気の
  トークをしているのが凄い。今まであちこちで秋元さんがAKBを語るのを
  読んできたが、「わしズム」では初めて思想全般について語っている気がする。
  初めて秋元さんの本音を引き出せたのではないかと思う。
  よしりんがマジでAKBファンだからこその成果だと思う。
  秋元さんもよくよしりんのトークに応じてくれたと思う。
  AKBのマジでガチの姿勢と、「わしズム」のマジでガチな姿勢が同調したのだろう。
  購入して本当に良かった。
  (男・50歳)
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かなり年配の
AKB48ファンは、
やはりいるのですね。
いい大人がなぜ
AKBに嵌るのか、
もっと自己分析を
繰り返さなければなりません。

そのためにも、
秋元氏とはまた話して
みたいと思います。

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◆ 面白かったものを5つというのは無理です(笑)。
  (男・41歳)
◆ どの記事も大変面白く、面白かったものを5つしか選べないこのシステムに
  頭を悩ませています。せめて10個にしてもらえれば。
  「女について」は女性観や恋愛観について勉強させて頂いています。
  男女の間は微妙な相性の上に成り立っているとのよしりんの考えには
  「ああ、仰る通りだ」と過去の自分を振り返って思いました。
  田中先生の論文、難解だったらどうしようと不安でしたが、とても読み易く、
  しかも深く、楽しく読めました。
  秋元さんとの対談を読んで、AKBに対する興味がわいてきました。
  浅羽先生の日常についての考察スルドイと思いました。日常という言葉に
  生活臭がなくなってきている感は確かにそうだなと思いました。
  (男・36歳)
◆ 読み飛ばすところが一つもなく、「面白かったもの5つ挙げよ」は無茶ぶりです。
  「わしズム」を超えるにも「わしズム」だと確信します。
  (男・32歳)
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面白かったもの5つ選ぶのは
困難だという意見は
嬉しいですね。
 
以前、50歳の主婦からの
「女について」 に対する
厳しい感想を紹介したのですが、
その方から手紙を頂きました。

その方は
「男性の性欲の対象としての、
 女の肉体の部分で、
 私自身が死の恐怖を
 味わったことが根底にあった」
と告白されています。

なるほど。

そういう個人的な体験が、
不快感の原因になることも
あるんだと学びました。

「あんな失礼なことを書くんじゃなかった」
と本人は反省しておられます。

難しいですね。

傷つく人がいるかもと
恐れて描けば、
必ずつまらない作品に
なってしまいます。

一つの作品が、
面白いと思う人もいれば、
不快だと思う人もいます。

『ゴーマニズム宣言』 は、
『戦争論』 を描いたときは、
右翼方面からは
大絶賛されましたが、
『新天皇論』 「女系公認」
を描けば、
無礼だとか、不敬だとか、
下品だとか批判され、
挙句の果てに殺意すら
表明されます。

読者は
自分に都合のいいことを
作家が描いているときは、
大絶賛しますが、
都合が悪いことを描きだすと、
殺意を抱きます。

それは保守も右翼も、
そして左翼やリベラルも
同じです。

「自分の都合のいいことだけ描け絵文字:重要
と人々は言いますが、
そうはいかない。

好きなように描く絵文字:重要

嫌われても描く絵文字:重要
 
 
読者は大切だが、
自分の感性は
捨てられないから、
読者がいなくなっても
仕方がない。
 
 
そう考えておくしかないな
と思います。
 
 
 
みなぼん

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