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トッキー
2012.4.23 07:31震災・原発問題

週刊ポストが暴いた「電力不足」の嘘!

今日の産経新聞1面コラム
『思ふことあり』には、
スポーツジャーナリストの
増田明美氏が
『真剣に電力を考えるとき』
と題した文章を寄せています。

増田氏は、関西電力大飯原発が
再稼働しないと、関電管内で
この夏18%程度の
電力不足が懸念されるが、
早期の再稼働に慎重な声も
少なくないとした上で、
それでは電力供給を
増やす策はあるのかと、
関電の火力発電所と
太陽光発電所

取材した様子を報告しています。

そして、火力はCO2発生など
環境問題があり、さらに燃料費高騰で、
関電の火力発電のコストが
昨年度5千億円以上増えたと書いています。

また太陽光も、天気に左右され、
夜間は発電ゼロで、
コストは天然ガスの火力発電の
3倍以上だと懸念を表明します。

増田氏は
「資源を持たない国に暮らす私たちは
電気エネルギーをどう確保していくのか、
一人一人が真剣に考えるときにきている」
と締めくくっています。

増田氏自身は原発を再稼働すべきか否か、
明確な意見表明はしていません。

しかし、全体を読んだ
印象は明らかです。

電力は足りない、
しかし火力・太陽光では限界がある。
やっぱり原発再稼働だ。

素直に読めば、
必ずそう思わされるコラムになっています。

なかなか巧妙な手口ですな。

政治色のない人物に、
一方的な情報を刷り込んで、
都合のいい発言を引き出す。

朝日新聞の得意技です!

産経新聞も、朝日の手口を
よく研究しているようで。

またしても右も左も
同じ穴のムジナだと
見せつけられた思いです。

しかし、そもそも
「電力が足りない」
というのが大嘘!!

「週刊ポスト」4 /27号の記事が
非常によかったので、今回は褒めます!

『東電・関電が隠している
「埋蔵電力」証拠データを公開する
 原発再稼働の大嘘』

と題するその記事は、
「断言しよう。
原発なしでも停電は起きない」

と堂々言い切っています。


関電はこの冬にも
「電力不足キャンペーン」を張り、
毎週需給見通しを発表していたが、
その供給力を400万kW
も過少に発表し、ありもしない
停電予測を出していた
そうです。

そしてこの夏についても、
政府や大メディアが
いかに電力不足を煽ろうと、
「デタラメだから安心していい」
とポストは断言します。

関電は、夏のピーク時に
最大606万kWの
電力不足が起きると発表しています。
これが、増田氏が刷り込まれたデータです。

しかし、まず関電は
全原発が停止した後の2月29日に
2734万kWの電力を供給しているのに、
なぜか夏のピーク時供給力を
それより250万kWも少ない
2489万kWと見積もっています

さらに、非常時の電力である
揚水発電は459万kWの供給力
があるのに201万kWと過少報告
しているそうです。

また、近畿エリアの企業の
自家発電の出力合計は662万kWで、
稼働率は60%程度

これをフルに動かせば、
全国一原発依存度が高かった関電でも、
原発ゼロで夏を乗り越えられる
ということです。


さらに全国に目を向けても
「企業の自家発電」
「企業の非常用電源」
「大手企業との『需給調整契約』」

この三つの巨大な「埋蔵電力」を
しっかり利用すれば、
猛暑でも乗り切れるといいます。

しかも「燃料費高騰」といっても、
同じLNGを使う東京ガスは、
3月からガス料金を値下げしている
と指摘しています。

「週刊ポスト」の記事は、
「放射能安全デマ」に関しては
『ゴー宣』で批判していましたが、
この記事はいいです!

紹介が遅れて、既に先週号になってますが、
他にも野田首相らを操る「電力マフィア」を
名指しで明らかにしてたりしますので、
興味のある人には、ネットで
バックナンバーを入手しても
読む価値アリかと思います。

私としては、おそらく読者年齢層を
下げようとして載せたのであろう
『仮面ライダー』の特集が、
他の誌面と違和感ありすぎで、
しかも「親子で楽しむ永久保存版」と
銘打ってたのには、
「こんなエロ記事も載ってるのに、
誰が親子で読むんだー!」と
ツッコミを入れたのですが。

トッキー

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