「國民新聞」は月刊で1号8ページ程度、
年間購読料1万円という新聞ですが、
鈴木邦男氏が以前
「右翼陣営で一番大きな新聞」
と言ってたので、
それなりの影響力はあるはずです。
年間購読料1万円という新聞ですが、
鈴木邦男氏が以前
「右翼陣営で一番大きな新聞」
と言ってたので、
それなりの影響力はあるはずです。
その新聞に、
小林よしのり個人に対して
「殺意に近い憤怒」を表明し、
「孰れ天誅が下るだらう」と記すのは、
右翼陣営に「殺人教唆」をしている
に等しい行為といえます。
國民新聞は、
以前から皇統男系固執を唱え、
よしりん先生が「SAPIO」で
女系天皇公認論を展開し始めると、
平成22年4月25日号に
『小林よしのり氏の原理的誤謬』
と題した論説を掲載したのを皮切りに、
名指しの批判を開始。
そんな中、
平成22年9月16日午前11時過ぎ、
國民新聞の編集・発行人主幹である
山田惠久氏から
よしりん企画事務所に
電話がありました。
山田主幹は自らを
「中間的な立場」とした上で、
國民新聞の読者の中にも
小林さんは正しいという
見方の人もかなりいる、
いろんな意見があっていいし、
決して否定するものではなく、
こういう反応は、編集してて
よかったとは思っている、
と言いました。
そして男系派を「カルト」と呼ぶ
理由について「國民新聞」に
文章を書いてくれないかと
依頼したのです。
そこでよしりん先生は、
「一般常識では理解できない
狂信的な崇拝・信仰」
をカルトといい、
現実的に実行不可能になっている
男系限定継承に固執するのは
「カルト」そのものだという
一文を寄稿、それは
「國民新聞」平成22年10月25日号に
掲載されました。
すると國民新聞は、
平成22年12月25日号に
論説委員による反論を載せ、
さらに平成23年1、2月合併号では
なんと、1面をトップからほぼ全面使い、
よしりん先生を名指しで
批判するという挙に出ました。
ここでは例の「殺人教唆」の
評論家・深澤成壽も
『男系皇統断絶に狂奔する
カルト小林よしのりの錯乱』
と題した罵詈雑言を書き殴っています。
そして「女性宮家創設」が
政治課題に上がると、
今年1月25日号でまた
1面をトップからほぼ全面
「女性宮家創設反対」で埋め、
その中でも深澤がよしりん先生を
「礼節を知らぬ馬鹿」呼ばわりし、
さらに4月25日号、ついに
「殺人教唆」にまで至ったわけです。
それにしても、
一度だけ意見表明させ、
その後で総がかりで
袋叩きという光景、
これ完全にデジャ・ヴュです。
5年前に教科書検定で
沖縄の「集団自決」が論争になり、
よしりん先生が『ゴーマニズム宣言』で
「集団自決に『軍命』はなかった」
と描いたら、
沖縄の作家・目取間俊が
「琉球新報」に名指しで
人格の中傷まで含む
批判を書きました。
それに対して琉球新報は、
一度だけよしりん先生の
反論を載せたのですが、
その後なんと5日間連日の
連載記事で叩きまくり、
それに対する再反論は
決してさせませんでした。
こうして、
「一度発言したら
散々やられて退散した」
というイメージを
でっち上げたのです。
その時の手口と全く同じです。
琉球新報の記者は、最初は
「何度かの意見の応酬になってもいい」
と言いながら、平然と反故にしました。
山田主幹の
「いろんな意見があっていい」
等々の発言も、
一度おびき寄せるための
嘘八百だったのでしょう。
卑怯千万!!
卑怯な手口には、
右も左もないもんです。
いや、少なくとも琉球新報は
「殺人教唆」なんかは
載せなかったですから、
こっちの方が遥かに
卑劣で悪質と見るべきですかね。