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トッキー
2012.4.13 04:48皇統問題

『わしズム』で知るジャーナリストの資質

「ジャーナリスト」にも
ピンからキリまでいる
ということは承知しています。

とはいえ、
橋田信介氏のように、
60歳を過ぎて腰痛を抱えながら、
取材費自弁でイラクに入って
戦場を駆け巡り、凶弾に散った
壮絶なジャーナリストが
いたことを思えば、

歳とって取材力がなくなって、
怪しげな「シンクタンク」の
理事長に祭り上げられて、
企業献金なぞ募って、
発表するものといえば
その「お仲間」の論文を
パッチワークにしただけの、
つまらないにも程がある駄文ばかり、
しかもその内容が間違いだらけ

・・・なんて人物は、
「ジャーナリスト」を名乗ることすら
おこがましいと私は思ってしまいます。


そんなわけで、私は
櫻井よしこを

「保守論壇ホステスの
マダム・ミスリード」

と呼んでいます。

そのマダム・ミスリード櫻井ですが、
昨日の産経新聞で
皇位継承問題について
こう提案しています。

「臣籍降下なさった
男系男子の旧皇族方で、
皇族復帰にふさわしい暮らしを
してきた方々に養子あるいは
家族養子になっていただく」

この主張が竹田恒泰の丸写しなのは
一目瞭然なのですが、
それはひとまず擱きます。

「旧皇族」「皇族復帰」が間違いなのも、
昨日書いたので繰り返しません。

ここで問いたいのはこれだけです。

「『皇族復帰にふさわしい
暮らしをしてきた方々』
って、誰ですか?
どこにいるのですか?」

仮にもジャーナリストなら、
それくらい調べられるはずです。

しかし櫻井よしこは、
調べようともしていない。

そもそも、皇族になることを
受け入れる旧宮家系国民男子など、
ひとりもいないということは
「週刊新潮」昨年12月15日号の
記事で明らかになっています。

週刊新潮は、櫻井よしこが
パッチワーク駄文『日本ルネッサンス』
を連載している雑誌です。

呆れたことに櫻井よしこは、
自分が連載している雑誌に載った
重大情報すらキャッチしていないのです。

情報感度が、一般人以下です。

やっぱりこの人は、
もはやジャーナリストではありません。

発売中の
『わしズム』夜明けの復刊号では、
よしりん編集長が
皇室ジャーナリスト・
久能靖氏、友納尚子氏
鼎談を行っています。


友納氏は取材やその発表が
どうあるべきかを考え、
懸念を感じる部分は
率直に語っている態度が
誠実で好感が持てます。

そして久能氏は、
さすがベテランの観察力、洞察力で、
天皇陛下の大御心を拝察する
重要なポイントを指摘しています。

正直いって
「皇室」はジャーナリズムの世界では
地味なジャンルと思っていましたが、
これほど品位とバランス感覚が求められ、
ジャーナリストの資質が問われる
分野はないのだと、認識を改めました。


そしてこの「品位とバランス感覚」が、
「愛国」だの「尊皇」だのを掲げる
自称「ジャーナリスト」には、
根本的に欠落していることが
明白になりました。

『わしズム』を読み返すと、
その都度、何か発見があります。
トッキー

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