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トッキー
2011.12.17 02:17皇統問題

「女性宮家」産経新聞のニセ両論併記

昨日(12月16日)の
朝敵・産経新聞オピニオン欄には、
もう一つ極めて悪質な
情報操作が行われています。

産経新聞毎週金曜オピニオン欄の
「金曜討論」は、毎回あるテーマについて、
対立する意見を持つ論者2名に
それぞれ見解を求め、
その両論を同じ分量で
掲載するという企画です。

テーマによっては、
めったに産経新聞には出ない
左翼・リベラルの論者が登場することもあり、
議論の風通しの良さという点では
なかなか好感の持てるコーナーでした。

で、昨日のテーマは「女性宮家」

もちろん1人は女性宮家創設に
「絶対反対」の論者が出るとして、
いつもの「金曜討論」なら当然
「女系天皇」まで視野に入れた賛成論者、
高森明勅先生や所功先生が
登場すべきところです。

ところが昨日、その枠に登場したのは
元通産官僚の八幡和郎・徳島文理大教授


       ↑このヒト。(『新ゴーマニズム宣言1』より)

そしてこの人の意見は、
あくまでも「公務の分担」のためだけ、
「1代限り」で女性宮家を認める
という奇妙なものなのです。

必ず「両論併記」をする
というコンセプトで、
ガチサヨクでも招いている欄に、
女系天皇公認論者だけは絶対呼ばない! 

それだけは絶対のタブー!!


これが、産経新聞のスタンスのようです。

そして、「申し訳」のように登場した
八幡和郎氏の「1代限り女性宮家賛成」論
ですが、これがもう支離滅裂の極み!

結婚した女性皇族のみを皇族として、
夫と、子供は皇族としない。
     じゃあ皇族と民間人が「家族」になるんですか!?

ただし、子供が男子だった場合は、
現存の宮家の養子にする。
      女性皇族の男子は女系男子であって、
     養子にしたって血が男系になるわけじゃ
     ないんですけど…!?
 
旧皇族子孫で現在未成年の男子を、
宮家の養子にして育てる。
     本人も親も承諾しませんよ、そんなこと!

さらには「黒田清子さんも皇籍に復帰させるべき」とか
「女性皇族が旧宮家系の男系男子と結婚した
場合のみ、夫も皇族と認める」とか、

何を基準に「皇族」と「民間人」の線引きを
しているのかも一切分からない、
男系・女系の意味すら把握しているかも怪しい、
単に思いつきで口から出まかせを
言っているとしか思えない
珍論奇論が並んでいました。


「女性宮家賛成論者はここまでデタラメだ」
と思わせるための仕掛けですか?

そして一方の
「女性宮家創設絶対反対」の側で出ているのが、
大原康男・国学院大教授です。

この人くらいは、
もう少し話が分かると思ったんですけどねえ…

主張している内容は相変わらず、
「旧宮家子孫」に望みを託すだけです。

 
 ↑この頃はまだ「話せばわかる」と思ってました。
  (『ゴーマニズム宣言NEO2』より)

さすがに大原氏は
「旧皇族の皇籍復帰」
という間違った言葉は使わず、
「旧皇族の方々の子孫」に
「皇族の身分を取得」していただく

と正確な表現をしています。

もしかしたら、
『新天皇論』などの指摘も
読んでいるのかもしれません。

だとしたらなぜ、
「皇籍取得していい
旧宮家子孫などいない」
ということ、

民間人として生まれ育った
旧宮家子孫の皇籍取得など、
皇室の伝統からしてありえない
こと、

何より
天皇陛下がそんなことを
望んでおられるはずがない

こと
に目を向けようとしないのでしょうか?

ここでの誤りは、大原氏の
一生の業績に傷をつけることになります。

何より「朝敵」となることに対する
責任をとる覚悟はおありなのでしょうか?

誠に遺憾に存じます。

       

トッキー

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