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トッキー
2011.11.12 02:58政治・経済

真のTPP反対派はいなかったのか

野田首相は
TPP参加表明記者会見で、
「国益にそぐわないと判断した場合は、
途中で離脱するということはありうるんでしょうか」
という記者の質問に対して、
回答を避けました。

「協議において全力を尽くす」
としか言いませんでした。

つまり、もう離脱はありえないということです。

しかし今から参加を表明しても、
協議にはほとんど加われない
ということは、もう暴かれています。

日本がTPPの協議に入るには、
事前に米議会の承認が必要で、
それには半年はかかる。
おそらく米議会はぎりぎりまで
引き延ばすでしょうから、
ようやく日本がテーブルにつけた時には、
もう交渉の余地は
ほとんどなくなっているはずです。

結局、日本をアメリカ化するルールを
丸呑みさせられることになるのです。
しかも、いくら不利であっても
撤回できないという規定つきで


野田は会見冒頭で
「私は日本という国を心から愛しています」
と言いました。

ここまで空虚な言葉を聞いたことがありません。

今や「保守」を自称する人ほど
信用できない人はありません。

いくら農家の風景に親しみ、
土のにおいをかいで育とうが、
松下政経塾で日本の伝統文化を学ぼうが、
そんなものは全くの無意味だったわけです。

そして、山田前農水相があの会見の後、
「よかった。ホッとした」と言って、
晴々とした顔をしていたのには、
本当にあきれ果てました。

あの会見は
「交渉参加に向けた協議に入る」
と言っただけで
「交渉参加」を表明したわけではない!?

なんですか、その気休め?

他に誰ひとり、あれが
「交渉参加表明ではない」と
思った人なんかいないでしょう。


要するに、反対派の筆頭
と思われていた
山田前農水省も、
実は全く本気ではなかった

ということです。

大量に離党者が出る、党が割れる
とまで言われていたはずですが、
何の動きもない。
民主党内で本気で反対していた人など、
全然いなかったのでしょう。

結局、「ゴネ得」の農業助成金狙いの
ための反対に過ぎなかったようです。

もちろん、自民党の反対派だって
似たようなものです。

もし今が自民党政権だったとしても、
結果は同じだったはずです。

「今すぐ何もかも変わるわけではないのだから」
と推進派は言います。
「今すぐ健康に影響が出るレベルの
放射能ではありません」と同じです。

数年後、重大な結果が訪れても、
煽った言論人も、決断した政治家も、
誰も責任はとりません。

そしてその結果をわれわれが負わされるのです。

野田はネギしょってホノルルに飛んで行きました。

そんな最中、一体どういう話が展開されるのでしょうか。
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