ゴー宣DOJO

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切通理作
2011.7.3 01:43

被災地から泉美木蘭さんの生中継

  ゴー宣ネット道場内でやらせていただいてる『せつないかもしれない』にゲストとして被災地からの報告をしてくれた作家の泉美木蘭さんは現在三回目の現地入りをしていますが、本日7月3日の夜、仙台からUstreamで動画の生中継「木蘭Bar」をやります。21時頃開始予定。
   http://bit.ly/lpeNwS

  木蘭さんは昼間気仙沼にいるので、その話題が中心になるかもしれません。

  「気仙沼は漁港の機能95%が失われて、気仙沼湾の火事で友人のお父さんがのっていたマグロ漁船も燃えてしまいました。地盤沈下で冠水してて復旧作業もあまり進まず。ほぼ全壊で今もライフライン断絶の会社に住んでいる職人さんも」

  「南三陸から自衛隊撤退。でね、指揮官が『(最初の)1週間の睡眠時間は合わせても8時間くらいで、指揮官の重圧を感じる暇もなかった』とコメント。自衛隊員は3人も亡くなっている。自衛隊は本当の意味で最後の砦となってくれました。今までありがとう」
  
  「宮城野区蒲生、若林区荒浜、宮城郡七ヶ浜、名取市閖上。ひと月でこんなに片付けたの? と驚くような地区もあれば、復旧トリアージされている地区もある。閖上の小学校体育館には泥だらけの写真、アルバム、卒業証書、掛け軸、位牌、卒塔婆、ランドセル、ピアニカなど。探しに来ていたのはほんの数組」

  ・・・・・・など、すでにいくつか木蘭さんからの報告が入っています。

  今日の会場は仙台市青葉区小松島3-4-1 ネルソンコーヒー小松島店。お近くの方は寄ってみてください。
  「ご覧につきましては会費などはかかりません。当店珈琲専門店ですので、珈琲以外の酒とつまみと弁当代は自腹でお願いします。閉店後ですので持込み可とします」とマスター。

  真面目な話ばかりではなく、木蘭さんの構えのない自由な空気感で、生の息吹を伝えてくれる番組になると思います。
  肩をいからせなくても、他のことをやりながらとか、他の画面を開きながら耳を(そして目を)時々傾けるとよいのでは・・・・などと勝手に言ってしまってスミマセン。

  秋にでも、木蘭さんが現地の人や現地に入った人たちの話を聞くトークイベントを東京でもやりたいと言っているので、僕も足を運びたいなと思います。
  今日は東京の空の下でUstream中継を見ます。

  
切通理作のせつないかもしれない
#25 作家・泉美木蘭さんと、被災地以外の人にとっての<震災>を考える
http://www.nicovideo.jp/watch/1306472901
単身被災地に入り、取材活動を続ける作家の泉美木蘭さんがゲスト。図らずも長期取材
をすることになってしまったという木蘭さん。当事者以外の人の、被災地・被災者との
関わり方とは。

#26 地震・津波・核と共存することの意味
http://www.nicovideo.jp/watch/1307085039
単身、被災地長期取材を続ける作家の泉美木蘭さんゲストの2回目。木蘭さんのこれま
での執筆活動から、被災地で触れた生の声まで、広く深く話題は続く。

泉美木蘭さん自身が、写真解説を中心に
番組の理解を助けるためブログをUPしてくれました。
http://t.co/ggqPMc8

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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