すでに門弟の中に『日本の10大天皇』を読破したという方が何人かいらっしゃるとか。
よほど熱心なのか、それとも暇をもて余しているのか。
って失敬。
読んで頂ければお分かりのように、この本には、皇室を敬愛する人なら普通、敬遠して余り取り上げないような話題を、じゃんじゃん載せている。
本の初めも、いきなり「天皇暗殺」から書き始めているし。
他にも、皇室の血統が途中で断絶していないかとか、天智天皇の弟宮と皇子が争った壬申の乱、僧の道鏡が天皇になりそうになった事件、天皇が島流しになった承久の変、天皇が思いっきり貧乏した話など。
そそっかしい人なら、皇室のアラ探しでもしているのか、と思ってしまうかも(その上、文体も随分くだけているし)。
でも勿論、そうではない。
そうした一見、皇室にとって「不都合」とも受け取られかねない事実に、むしろありきたりの皇室賛美論が見落としている、皇室の本当の“凄さ”が潜んでいることを伝えたかったのだ。
私の周囲で読了した人の話によると、読み進むにつれて、だんだん読みやすく、面白くなったとか。
第7章以降はほとんど一気に読み通してしまったという人も。
前半でアップアップしている人は、もう一息。
頑張って。
中には「後ろから読んでスムーズに読了」というケースも。
お主、なかなかやるな。
まぁこれも確かに、一つの読み方だろう。
但し一応、私なりに第1章から、伏線を張ったり、流れや繋がりを持たせつつ、書き上げている。
だから、後ろから読んだ人は、もう一度、初めから順にざっと読み返すと、申し分なし(でもさすがに、そこまで暇はないか)。
小林さんは「わしのために書いてくれたような本」と評して下さった。
まことに光栄だ。
当日までに、もし可能なら、興味のある章のいくつか(一つでも二つでも)に目を通してもらって、本番ではそこから一旦「離れて」、自由に議論できれば、と願っている。
勿論、全く「白紙」の状態で参加して当日、会場で販売する(らしい)『日本の10大天皇』を全部買い占めるってのも、ありだと思うぞ。
とにかく本を読んだ人も読まない人も、皇室に僅かでも関心があれば、寄っといで〜。