よしりん先生が
来てくれました
多摩川区民会館の基調講演で、
日本の未来への指針として、
「坂の上の雲のその先の坂を
目指すことよりも、
坂の下の土地を耕せ」
と言いました。
グローバリスム批判を行い、
TPP参加も愚劣だと言いました。
「近代主義そのものの
限界に気づいて、
日本が近代を超えていく
魁となれ」
と話しました。
AKB48の曲名をもじりながら
話し始めたのですが、
会場の大多数の反応が弱くて、
途中からその趣向をやめました。
「『ゴー宣道場』はあと3年だ。
あと3年で日本を変える」
と言ったわけです。
さて正月の講演から
半年が経ちました。
日本の状況をよく見てください。
価値観の多様化が唱えられ、
久しく国民全体を巻き込む
スターやアイドルが出なくて
蛸壺化していた芸能界で、
AKB48はかなり幅広い世代を
吸収するグループとして
注目が高まってきました。
「アニメキャラ」「多様な個性」
「クラスメート的親和性」などの
極めて日本的な特徴を
前面に出して、
「セクシー」「クール」な
欧米的価値観に
挑戦しています。
コンテンツではないですか。
「決断主義的に坂の下を選び取れ」
と言った途端に、
「東北大震災」「原発事故」と
立て続けに現実が
追いかけてくる
この奇跡的な符号を、
師範方、門弟諸君、
「ゴー宣道場」に
関心を持ってくれた人々に
改めて問いかけたいと思います。
科学主義、技術主義の極致です。
佐伯啓思氏が
今朝の産経新聞
「原発事故の意味するもの」
と題して書いていますが、
「原発の将来は日本の将来の
選択にかかってくるのである。」
その通りです。
「脱原発は脱経済成長路線を意味するし、
日本の国際競争力を落とす。
そのことを覚悟しなければならない。」
まったく先日の「ゴー宣道場」で
わしが最後に言ったのと
同じ考えです。
もう一つ先の覚悟まで
求めているので、
佐伯氏より
もっと厳しいのですが、
これは8月発売の『国防論』で
もっと具体的に描きましょう。
「一方、原発推進は、
高いリスクを覚悟で
グローバルな市場競争路線を
維持することを意味する。」
これもわしと同じ観測ですね。
わしが目標を公言して
走り出した途端に、
1000年に一度の
大地震と大津波が襲来し、
近代の象徴たる原発が
暴走し始めました。
被災地で苦しむ人々には
申し訳ない表現ですが、
「あと3年」という
目標を達成するには
好条件が揃ってしまいました。
直下型が来るのが
望ましかったのでしょうが、
東北がキリストのような
役割を果たしてくれるのかも
しれません。
どうですか?
わしの発言が
大言壮語ではないという気が
してきましたか?
「SAPIO」の欄外で
発表しましたが、
わしは今年中に
責任編集長となって、
新雑誌を出すことになりました。
見城社長より、
「すぐやってくれ」
との言質を得、
幻冬舎から
創刊することになります。
盟友・志儀くんと
二人で創ります。
かつての『わしズム』は
『ゴー宣』読者にとっては
伝説になっていますが、
新雑誌はタイトルも
コンセプトも違っていて、
もっと軽快なつくりに
したいと思っています。
この新雑誌の構想と、
新作のアイデアを練るために、
また籠るつもりです。
新雑誌ができれば、
「ゴー宣道場」をもっと広く
認知させられるし、
わしの計画はもっと
人々に伝播していくし、
新しい人材も
発掘できると思います。
我々は今、
「価値」の選択
を迫られているのです。
それに対応する雑誌が
必要なのです。