ゴー宣DOJO

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みなぼん
2011.6.16 05:52ゴー宣道場

『第14回 ゴー宣道場』 のご報告

6月12日(日)午後1時 から
『第14回 ゴー宣道場』
が行なわれました。
今回の会場は、
品川区大崎にある
「人事労務会館」です絵文字:朝
前々回、人事労務会館で
開催した際には、場所が
わからず迷ってしまう方が
多かったのですが、
今回はその旨
告知していたためか、
ほとんどの方が
開始時間までに間に合うよう
来場されました絵文字:良くできました OK

良かった、良かった絵文字:笑顔絵文字:音楽

 
さて、今回のテーマは

「3.11以後の日本は変わるのか?」

特に、未だ
解決の目処が見えない
「原発問題」 を取り上げ、
震災後の日本について
議論します絵文字:会議

 
「原発問題」について
議論するのにも関わらず、
今回の「ゴー宣道場」は、
専門家も呼ばず、
「シーベルト」「ベクレル」
を使うことも禁止
絵文字:重要絵文字:笑顔
それにも関わらず、
いつも以上に応募者が多く、
選考が大変でした絵文字:冷や汗
残念ながら
落選してしまった方々、
今回は倍率が特に高かったので、
今後も諦めずに応募して下さいね絵文字:泣く

 よしりん師範の挨拶

 
まず、よしりん師範の挨拶から
第1部が始まりました。
よしりん師範は、
専門家を呼ばずに
原発問題をやると言った
「ゴー宣道場」に、これほど
応募者が殺到したことから、
今のメディアや
それを受け取る側の国民が
どのような状況に陥って
いるのかを分析しました。

そして、この問題は
「受け手」の側だ
と言います絵文字:ひらめき

つまり、どんなに情報を
精査していっても、
自分の望む情報しか取らない。

「反原発」なら反原発に
都合の良いデータ、
「原発推進」なら原発推進に
都合の良いデータしか
受け取らない。

その状態で論争し合っている。

そして、「不安」だけは
掻き立てられる。

結局は、
「受け手」の側が
どのような態度でいれば良いか
ということに尽きてしまうのです。

極端にイデオロギー化し
運動家になっている人々ではなく、
冷静に良識的であろうとする
人々に向かって、
今日の議論は進めていく、
と宣言しました。

そして、
「ここにいる師範方の中で、
 東電からお金をもらっている人は
 一人もいない絵文字:重要
ということも宣言しました絵文字:うーん 苦笑

「原発問題」を語る上で、
前もってこんなことを
言っておかなければいけない
言論界の現状が
悲しくもありますが、
「ゴー宣道場」には
自由な言論が担保されている、
ということを証明して
おかなければなりません。

 会場インタビュー 会場インタビュー

議論を始める前に、今回は
皆さんがなぜ参加を
希望されたのかを知るため、
笹師範が
絵文字:星 「会場インタビュー」絵文字:星
を行ないました絵文字:笑顔
お一人目の方が偶然にも
福島県から来られた
地方公務員の方。

お二人目は、
被災地へ任務で赴いた
陸上自衛官の方。

他にも息子さんが
南相馬で被災された
お母様などが
いらっしゃいました。

皆さん、様々な理由で
参加されていて、
観念論に陥りやすい
「原発問題」だけれども、
被災地では未だに
瓦礫の撤去もままならず、
物資も足りていない
現実があるということを忘れずに
議論する必要があることを、
思い出させて下さいました。

 
まず、高森師範から
原発問題やエネルギー問題の
基礎になる知識をご説明頂き、
そこから師範方による
話し合いが始まりました絵文字:会議

その中で、堀辺師範が、
自分は原子力の「安全神話」に
乗っかっていた一人で、
深く考えて来なかった
と正直な気持ちを吐露されました。

よしりん師範も
それに呼応する形で、
「自分の愚かさを認めようと思う」
と発言しました。

普通、言論人や立場のある人は
保身に走りがちで、
こんな率直な発言は
できないと思います絵文字:冷や汗

でも、この「原発問題」に関しては、
右も左も関係なく、
自分だけわかっていたかのように
高みから物を言っていても
始まらないのだなと思いました。

 師範方による話し合い 師範方による話し合い

今後のエネルギー政策が
たとえ「脱原発」に向かったとしても、
完全な廃炉にするまでには
何十年と時間がかかること、
使用済み核燃料の最終処理は
方法すら決まっておらず、
それこそ何万年単位の
時間がかかることを考えると、

人間は半永久的に放射能と
付き合っていかなければならない

という現実が、
切通師範によって示されます。
 
また、
代替エネルギーを開発しつつ、
原発を段階的に
縮小していくとしても、
原子力に限らず、
火力でも太陽光でも、
エネルギーを作るには
必ずどこかに負荷が
かかっていることを考えると、

まずはもっと根源的に、
自分たちの生活そのものを
見直す必要がある

と有本師範は仰いました。

 
建物の建て方や街の構造
そのものを見ればわかるように、
「クーラー」ありき
つまり
「原発」ありき
で造られている
絵文字:電車 絵文字:昼 絵文字:バス 絵文字:学校

「脱原発」「反原発」
というのならば、
そこから考え直す
必要があるのです。

 
大東亜戦争での敗戦以降、
「エネルギーの自立」
日本の悲願であった、
という高森師範の発言から、
日本の自主独立について
議論は展開していきます。

そもそも、左翼の言う
「反原発」 はイコール 「反核兵器」

よしりん師範は、
自主防衛のためには
「核武装」が必要だと
考えてきたのに、
「脱原発」となれば
核武装は諦めなければならない。
自主防衛を諦めて、
米国の属国になるのか?
ということを考えると、
そう簡単に「脱原発」
ということは言えない、
と発言しました。
 
それを受けて、堀辺師範は
自主防衛に関する、
“ 希望ある過激な発言 ”
をされました絵文字:重要絵文字:笑顔
そして、有本師範は、
核の軍事利用と原発について、
よしりん師範と
意見の違いが見えました。

それはぜひ動画で
確認してみて下さい絵文字:重要絵文字:映画

 師範方による話し合い

この自主独立に関する
議論から見えたのは、

巨視的に考える「国防」の足下で、
原発を抱える地元は、
故郷喪失という
とてつもないリスクを
抱えることになる

ということです。

 

絵文字:ひらめき 「エネルギー自立」の観点

絵文字:ひらめき 核兵器と自主防衛に関わる点

絵文字:ひらめき 「地震」にすら耐えられないという
     「安全神話」の崩壊

絵文字:ひらめき 故郷を完全に喪失するという
     巨大なリスク

これら全てを総合して考えると、
もの凄く悩ましい問題で
あるということが、
第1部の議論では
明らかになりました絵文字:会議

では、どのように考え
決断すれば良いのか?

第2部の質疑応答へ
持ち越されました。

 第2部 質疑応答

 
第1部で様々な議題が
上がったことで、
第2部での質疑応答では
多くの手があがりました絵文字:良くできました OK

原発推進を止めない中国との関係、
原発廃止によって起こりうる
日本の経済成長低下について、
福島原発の設計ミスの問題、
福島県産農作物の風評被害、
子供を抱え不安に駆られる母親、
ガイガーカウンター、
復興政策のあり方等々、
様々な問題が取り上げられました。

 
この質疑応答の最中、
切通師範がペナルティを
受けることになった発言が
ありましたが、その瞬間は
動画でご確認下さいね絵文字:笑顔
 
最後に、
第1部の最後に提示された問題、
今後の日本の進むべき道について、
師範方がそれぞれ
考えを述べました。
 
ここでよしりん師範が、
それまでの議論をある意味
ひっくり返すような発言をしました
絵文字:重要

日本の原発が、今どれほど
切迫した状況にあるのか。

ギリギリの所にいる現実を
考えないように、見ないように
しているのではないか。

結局のところ、日本人は未だ
覚悟しきれていないのではないか
ということを突きつけました絵文字:雷

 
「脱原発」 と言った時に
問われる覚悟は、
相当のものです。
 
しかし、
その覚悟が出来るか否かに、
「3.11以後の日本が変わるのか?」
が懸かっているのでは
ないでしょうか?絵文字:キラキラ

確率は低いけれど
ハイリスクを背負わせる近代文明。

その最たるものが 「原発」
ということが明らかになった
今回の道場でした絵文字:星絵文字:星

近代文明にどっぷり
浸かっていた日本人は、
今回の震災から、
人間が創るものに
「自然」 を超える 「絶対」 はない、
ということに気付くべきなのかも
しれません
絵文字:急ぎ

 

次回「第15回 ゴー宣道場」
のテーマは

「天皇を知らない保守言論人」

です絵文字:お知らせ

「近代を超える価値観」 のヒントが
「天皇」 にはあります絵文字:ひらめき

今後の日本のあり方について、
引き続き一緒に考えて
行きましょう
絵文字:重要絵文字:重要

 『日本の10大天皇』

  次回のテキストは高森師範の
   『日本の10大天皇』 です絵文字:重要

 
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