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高森明勅
2011.3.7 04:45

靖国神社から六本木へ

3月6日、前日に引き続き靖国神社。

「あさなぎ」の第6回皇居勤労奉仕が7日から始まるので、奉仕団のメンバー達に事前学習として、勤労奉仕のおこりと皇室の基礎知識について話をするため。

まず、午後3時からの御日供に、奉仕団のメンバーらと一緒に参列させて頂く。

一般には殆ど知られていないかもしれないが、靖国神社では毎日、午前8時と午後3時に、本殿の奥深くみたまに恭しくお供えを献じ、祝詞を奏する御日供が、欠かさず行われている。

更に言えば1年365日、1日24時間、靖国神社に神職がいない時間はない。

夜中も交替で宿直に当たっている。

靖国神社では、それほど丁重に英霊をお祭りし、お守りしているのだ。

次に奉仕団の結団式。

挨拶の中で「先ほどの大前での拝礼の際、皆の拍手がほぼ綺麗に重なっていた。

これは、皆さんの心が、それだけ整っていることを示す。

或いは今、君たちが使ったトイレのスリッパが散乱しているのか揃っているのか、その状態を見れば、明日からの勤労奉仕にどんな気持ちで臨もうとしているかが、大体分かる」

といった点にも触れた。

続いて講演。

参加者は団員の21名プラス話を聞く為に集まった40名余りの「あさなぎ」会員達。

資料として、神武天皇から今上天皇に至る天皇系図、憲法第1章の条文、『サピオ』『週刊ポスト』『歴史人』などに発表した私の皇室関係の文章を配ってもらった。

詳しい内容は省略するが、奉仕出来ること自体、ラッキーなことだし、私自身、平成になってからはまだ1度も奉仕出来ておらず、皆さんが羨ましいと、申し上げた。

そもそも、若い世代で皇居勤労奉仕が行われている事実を知っている者が、どれだけいるだろうか。

知って、更に参加しようという気になっても、仕事や体調その他全ての条件がクリアされないと、実際には参加出来ない。

だから奉仕に参加するというのは、決して普通の当たり前のことではない。

そのことを改めて自覚して欲しかった。

その後、懇親会。

次の予定があるのでウーロン茶で乾杯して、申し訳ないが10分くらいで中座。神社で用意して頂いた車で、六本木に直行。

道場1週間前の恒例の打ち合わせだ。通りの裏にある隠れ家のような店の地下の、更に一番奥の部屋へ。

なんだか政府転覆の密議でも凝らすのかって雰囲気。

色々と道場の新展開を予感させる思わぬ話題も飛び出したが、ここでの紹介は控えよう。

安倍元首相を招き、「〈戦後レジームからの脱却〉は夢だったのか」をテーマに行う今回の道場、ますます面白くなりそう。

乞うご期待!

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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