今日も、
よしりん先生に
登場してもらいまーす
よしりん企画では
「ゴーマニズム宣言SPECIAL」
『新天皇論』 （小学館）
の入稿が佳境に入ってきました。
本日２９日いっぱいで
入稿完了です
「まえがき」も「あとがき」も
書きました
けれど
参考文献が残っています。
読むたびに記録していけばいいのに、
ついつい後でと思っているうちに、
最後に残ってしまう。
書棚や机周りの
大掃除のような感覚で、
参考文献を探し出さねばなりません。
今度は描き下ろしも加えて
４００ページ を超える大著になったので、
参考文献の数も半端ではない。
溜め息が出ます。
昨日、担当編集者が
定価設定の話をしにきたのですが、
この厚さでは
前回の『天皇論』と
同じ定価のままでは
収益がなくなると言います。
なんとか抑えたかったのですが、
やむを得ません。
我がよしりん企画のスタッフも、
小学館の編集者や営業も、
取り次ぎや書店も、
出版不況の中、
この本で食べていくのですから（言い過ぎか）、
少々の値上げはやむを得ないと決断。
しかし打ち合わせ後、
蕎麦屋に入って
天ぷらそばを食べたら、
この値段が１６００円・・・。
さっき決めた定価と同じではないが、
大して変わらないじゃないか
日本は本の定価が安すぎるのです。
最近では若い人が
読書はするけれど、
文庫か、図書館で借りる人が
圧倒的に多くなっています。
ネットの動画と同様の感覚で、
何でもタダで入手すべきと
思う人が増えているから、
漫画制作にもお金と時間が
使えないようになってくるかもしれません。
アメリカでは日本に比べ
本の定価が高いから、
ｉＰａｄが馬鹿売れしたのです。
日本では
ｉＰａｄの普及率も上がらないし、
電子書籍で買う人もまだまだ少ない。
本が安いからでしょう。
ミュージシャンも
ＣＤが売れなくて大変そうだ。
ＡＫＢ４８ばかり売れるのは
握手権が付いてるからでしょう。
わしも、握手権付けるかな？
そんなもん、誰も欲しくないよね。
握手くらいタダでするからなあ。
氷川きよしのＣＤにも特典が付いていて、
わしの母は特典欲しさに
同じ曲を何枚も購入してます。
わしも
「よしりん企画の漫画制作現場に
１００名様ご招待」
とか特典付けたら、
一人で何冊も買う人が
続出するのだろうか？
こんな地味な現場、誰も見たくないよね。
しかし日本人は
文化を守るという感覚がないのかと
嘆きたいところですが、
誰もが背に腹は代えられないと
思っているのでしょう。
わしなんか、
本は売れてる方だもんね。
ひたすら
後世に残るくらいの作品を描こうと
熱中するのみです。
