『ゴーマニズム宣言PREMIUM 修身論』
マンガ部分を含んだ最終ゲラが今日届き、
チェックをしております
当初の進行スケジュールから(予定通り?)遅れに遅れ、
そのしわ寄せのため、この最終チェックを
たった1日で上げなくてはいけません・・・
この鬼スケジュールを、
マガジンハウスの粕谷さんは
飄々とさらっと言ってのけるので、
恐ろしい人です・・・
でも、読者の皆さまに
1日でも早くお届けできるよう頑張ります
というわけで、今日も
よしりん先生からのメッセージです
どうぞ
原口大臣、城内議員が来られた『ゴー宣道場』で、
わしは一点、痛烈に反省していることがあります。
参加者の一人が質問ついでに、原口大臣に
「名刺をいただけないか?」と言った時の対処です。
彼はほんの茶目っけで言ったのかもしれません。
悪気はなかったのです。
しかしやはりこれは失礼です。
質疑応答でもなんでもない。
わしはこのとき、
「そんなこと出来るのかな?」と戸惑いながら
原口大臣に尋ねる始末。
他の男性講師陣も、
とっさにこの事態に発する言葉を持ちません。
あっけにとられてるだけ。
原口大臣は御自分の名刺をさわりながら
躊躇しておられました。
この事態を突破したのは笹幸恵さんです。
「他の方も欲しいでしょうから、それはご遠慮ください」
と断ってくれました。
あれは見事だった。
男全員に出来ない反射神経を、
女の笹さんだけが発動してくれたのです。
わしは思うのですが、
男どもがいくらテロを警戒すると意気がっていたって、
その可能性は限りなく0%に近いのです。
実際起こるのは、
マニュアルがない想定外の失礼な言葉や行為に、
どう対処するかという具体的な事態なのです。
第一回の『ゴー宣道場』では、質問者が
「外国人参政権の問題を漫画で描いてほしい」という、
その日のテーマに全然関係ない「要求」を言い出しました。
そのとき高森さんは思わず怒ってしまった。
これは正しい。
高森さんは反省していましたが、
怒るのも一つの方法です。
わしは、全員の中で一人を裁く構図になると可哀そうかなと思い、
噛んで含むように諭すことにしましたが、
どうもわかってはくれなかったようです。
あれは高森さんの判断の方が正しかった。
このように質疑応答の時間を十分取ると、
予想外の「失礼」な事態が発生します。
咄嗟にこれにどう反応するかという機転が求められるのです。
暴力やテロを防ぐのは、骨法の道場生たちが
万全の態勢をとってくれているので安心しているのですが、
それはあくまでも非日常の事態を想定してのことです。
毎回の『ゴー宣道場』における危険性は、
日常の些細な事態に、どう機敏に反応するか
という安全保障です。
男は非日常の事態にばかり心を奪われて、
日常に潜む危険に反応できない。
女性はそういう事態に反応する智恵を
持っているのではないでしょうか?
失礼ながら、笹さんは、天下国家の諸事について、
そう多くの知識や思索を深めているわけではないでしょう。
そう思うのもわしの傲慢かな?
しかし「我こそは愛国者なり」と天下国家を憂うふりして、
実は相当杜撰な思索しかしていない連中ばかりというのが、
自称保守の連中です。
わしは最近の自称保守や、運動保守の、
その 感性の鈍さ に辟易しているのです。
その運動保守に追随している女性もおられるようですから、
女性は誰でもと普遍化する愚は避けたいと思います。
オヤジ脳 になってしまった女性もいるのです。
だから笹幸恵さん個人を、ここは特定して誉めましょう。
「失礼」な言葉に機敏に反応できる、
あのような反応こそが、女性本来の優れた能力なのだと。
そして会員同士でやっている「メーリングリスト」を
失礼ながら観察させてもらった結果、
ここでもやはり、女性の安定感がすごいと感心しました。
『ゴー宣』の読者の中に、
あのような女性がおられることは、
わしの誇りです。
「世の中を分断する言葉を減らしてください」
切通理作氏も指摘していましたが、
原口大臣のこの言葉は名言です。
我が『ゴー宣道場』の会員たちに、
心配すべきことは何一つない。
あの女性たちがいるから大丈夫です。
男は日常の中の感性をもっと磨くべきでしょう。
日常のTPOに応じて、
どう反応するかを鍛えていない者が、
国家を揺るがす全く想定外の緊急事態に、
機敏に対処できるのでしょうか?
愛国心を声高に叫ぶ前に、まず礼儀から、マナーから
愛国心を声高に叫ぶ前に、
「世の中を分断する言葉を減らす」
まず、これからではないでしょうか?
山のようなゲラを前に途方に暮れる
みなぼんは、こう思います
皆さんの日常でも、
マニュアルや、自分の予定通りにいかないことは
たくさんあるのではないでしょうか?
そんな時、
「〇〇のはずだったのに」
「〇〇が悪い」
「〇〇であるべきだ」
と凝り固まって言っていたのでは、
物事は円滑には進まないですし、
人間関係を良好に保つこともできませんよね
その時、その時、
臨機応変に判断してこなしていく能力
自分が オヤジ脳 になっていないか、
常に自分を省みながらやっていきたいものですね