みなさーん
よしりん先生から、メッセージです
特に、「小林よしのりは原口大臣に騙されてる」
と馬鹿げたことを言っている方々、
「結局のところ、参院選は誰に投票すれば良いの?民主党?」
と思っている方々は、必読です
はっきりさせておきたいことがあります。
わしが原口大臣を呼んだからといって、
民主党支持なんてことはないですよ。
わしの支持政党なんて絶対明らかにしませんから、
自分で考えて投票してください。
ただ 「反民主党」 なんてビジョンはあり得ない。
安倍元総理や、麻生元総理が
菅直人政権を「左翼政権」と決めつけたようですが、
それは自民党としてはそう言わざるを得なかったのでしょう。
ですが、それは説得力を持たない。
そもそも左翼とか、保守とか、右翼とか、
そういうイデオロギー論争は、
論壇村では通用するかもしれませんが、
せいぜい数万人の村です。
3万人か、5万人か?
恐らく『ゴー宣』の読者の方が多いでしょう。
保守系の議員は論壇村に引きずられ過ぎる。
しょせんが、“ タコ壺村 ” に過ぎないのに。
野党になって支持率が上がらないから、
支持してくれるところは、
藁でもすがりたいのかもしれませんが、
スケールが小さくなるのが心配です。
鳩山・小沢が退いて、菅直人に変わっただけで、
民主党の支持率が急増してしまうのなら、
どうやら国民はまだまだ自民党に飽きた状態から脱していない。
自民党が輝きだしたから、積極的に自民党を支持しよう
という機運が湧き起こっていない。
まあ、当然です。
輝きだしていないのだから。
ならばわしは、民主党を左翼と決めつけ、
左翼に追いやってしまうような愚は犯したくない。
どうせ二大政党制に近くなるなら、
保守二大政党制にしたい
という願いをわしは持っています。
民主党を左翼と決めつける人たちは、
次の選挙で民主党が勝ったら、
外国人参政権の問題は諦めますか?
単独過半数をとったら法案を通すことはできますよ。
わしは民主党にこの法案を出してほしくないのです。
だから民主党を左翼と決めつけません。
わしなりに微力ながら努力してみます。
自分自身の考えと、ぴったり一致する政治家なんていません。
自分の考えとは違うと主張するなら、
自分が立候補すればいいはずです。
自分にその度胸も覚悟もないなら、
自分に近い誰かに託すしかない。
原口大臣はその中の一人です。
消費税の考え一つとっても、
さっそくわしと原口氏の考えの違いが発覚しました。
わしは消費税10%に賛成です。
ただし、生活必需品にかけることを避けた方がいいとは思いますが。
消費税を社会保障に当てて、
将来不安を取り除くことによって、
貯蓄に回る金を使えるようにしてあげなければなりません。
こういうときに自民党は、
一気に民主党の誘いに乗るくらいの度胸を
見せればいいのにと思います。
反対のための反対は見飽きた。
「原口大臣の熱弁に感動していてどうするか?政治は納得だ」
と言う人がいました。
一見、大人っぽい理屈ですが、
一体、どの政治家になら全面的な納得が得られるのでしょう?
さらにその政治家の政策一つ一つについて、
なぜそれで納得できるのかを説明できますか?
参加者の中の質問で、
「結局、人柄しかわからないのでは?」という質問は、
的を射ているとわしは思います。
原口大臣が、あんなに汗を流しながら熱弁をふるってくれたのは、
わしが、「原口大臣は言葉に情念を込められる政治家だ」
と紹介したからでしょう。
この一言に即座に反応できる感性を、
わしは買いたいのです。
逆に道場の参加者はそのことに気付きましたか?
気付かなかったのなら、感性が鈍いな。
政局はどうなるかわかりません。
週刊誌的に政局に重大関心を持ったところで、
選挙の結果では政党の損得勘定で、
奇妙な連立が成立するかもしれません。
「反民主党」以上の理念を、
日本の将来像を語らなければならないのに、
それを描けますか?
菅直人の「第三の道」は
まだ考えてみなければなりませんね。