先日開催された「安定的皇位継承の法制化を求める国民大会」には、国会議員だけでなく、何人かの地方議員からも参加報告が投稿されています。
ただ、それに伴って様々な誤った情報や、イデオロギッシュなプロパガンダが、議員という公人から発信される様子がそこかしこで見られる事態となっています。
例えば、村松ひろみ・甲府市議会議員。
上記へ寄せられた反応に対し、このような内容を投稿。
この内容には「嘘」と「脅し」が含まれます。
まず、女性天皇が子供を産んでいないというのは完全な誤りで、過去の8人の女帝のうち4人はお子をなされています。
推古天皇:子供あり
皇極(斉明)天皇:子供あり(天智天皇、天武天皇)
持統天皇:子供あり
元明天皇:子供あり(元正天皇)
「天皇に即位してから出産していないじゃないか!」という人もいますが、上記の女性天皇が即位した当時の年齢は以下の通り(生年と即位年の差で算出したので、正確には1歳の誤差があるかもしれません)。
推古天皇:39歳
皇極(斉明)天皇:38歳
持統天皇:45歳
元明天皇:46歳
医療が進み寿命が延びた現在の感覚でも、平均的な出産年齢を上回っています。「即位後に出産していない」事は不思議でも何でもありません。
村松議員に上記の知識が有ったかは不明ですが、事実と異なる内容を基に「愛子様にそれをお望みですか」と脅しをかけるような言説は、議員という公人の態度として問題があるでしょう。
上記と同じ内容はXでも投稿して一定の反応があったのですが、そうすると同時におかしな者もわいて来ます。
まず、元の論題は「子供を産んだ女性天皇はいるか」なので、「一生独身の女性天皇もいた!」というのは論点ずらしでしかありません。8方のうち4方は出産されているのから「両方おられたのだね」というだけの話です。
そしてなぜ、現代の女性天皇に、出産を禁止したり、生涯独身を強要したいのか、さっぱりわからないんですよ。現実の場でそんな事言ってたら「ああ…、変わった思想の持ち主ね…」とドン引きされて終了です。
もし何か理由をつけて来たとしても、側室が廃止されたのと同じで「現代の通念に合わないからそんな事しない」の一言で終了です。
まあ、上に掲載したポストの一番下にいる者などは、双系の事を「雑種」と言う歪な精神のようなので、自分たちが耽溺したい血のファンタジーのオモチャにしたいだけなのでしょう。
国政に限らず、議員の立場にある人は、特定の団体などの支持を得るための媚びた発言ではなく、しっかり自分で学び、考えた発信を望むばかりです。