ゴー宣DOJO

BLOGブログ
大須賀淳
2025.4.5 23:05その他ニュース

DNAとエートス

まだ観に行けてないのですが、国立科学博物館で開催されている特別展「古代DNA―日本人のきた道―」すごーく面白そうで、今からワクワクしています。

 

それと連動するようにプレジデント・オンラインに掲載されている「いまの日本人のDNAは『大陸から来た渡来人』が9割…最新のゲノム研究でわかった日本人の意外なルーツ」という記事も、大変興味深く読みました。

 

現代に生きる私達の遺伝子は、いきなり発生したものが変化なく純粋培養されているわけではなく、膨大な時間の中で様々に交わりながら形作られてきた(これからも行く)もの。そして、その時々のあらゆる出来事や思いから紡がれた「物語」から、文化やエートスが成立しています。

 

物理的、精神的両面で「絶えず変化し続ける」事こそ、人間という存在の本質であり、面白さであると言えるでしょう。

 

皇室を象徴とする日本の国柄にとって稲作は非常に重要な存在ですが、その稲作は大陸方面からもたらされたもの。しかし、その事実が現代の日本文化のオリジナリティ、価値を損なうかと言えば、むしろダイナミズムを拡大させ、いっそうの畏敬を抱かせるものだと私は感じます。

 

このダイナミズムは「万葉」と言い換えても良く、その中で生まれ変化を重ねながら現代まで継がれている「一統」を体現しているのが、天皇・皇室という存在。

 

科学(物質)と物語(精神)の間をゆるやかに漂いながら思いを巡らせていると、「変化していないY染色体」というオカルト・疑似科学に容易く麻痺させられてしまう「男系男子固執」というイデオロギーが、いかに矮小なものかを再実感します。

 

もちろんまだ未見なのでおぼろげなものですが、科博の特別展を観たら、DOJO関係に活かせそうなインスピレーションが色々とわきそうで、非常に楽しみです。

大須賀淳

次回の開催予定

第122回

第122回 令和7年 4/20 SUN
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in横浜「ウクライナ戦争と国際法の行方」

INFORMATIONお知らせ