<新コロナ真理教の人々56>byカイジロウ
【脳外科医竹田君】
兵庫県赤穂市民病院の外科医の人物が、手術で適切な処理を怠って重度障害を負わせたとして在宅起訴されたニュースがありました※①。この医師が引き越した医療事故はNHKのクローズアップ現代でも特集されており、しかも事故はこの起訴された1件だけでなく、少なくとも8件に及ぶのではないかと報じられています※②。同番組ではこのケースは異例としつつも、技術や手技が未熟であることが原因の医療事故は全国で600件にも上ることを伝えています。
もちろん人のやることですから過ちは付きものとも言えますが、それにしてもこの医師の場合は「リピーター医師」と揶揄される技術の未熟さもさることながら、同じ病院で医療事故が8件も繰り返された異常性については注目されなければなりません。
実はこの事件をモデルにしたとされる『脳外科医竹田君』という漫画がネット公開されており、界隈では有名でした※③。私もかつては「医者が悪人の筈がない」と信仰する医学洗脳者でしたが、コロナをきっかけに色々調べるようになり、このような作品を見た時も「さもありそうなことだ」と納得するまでになりました。
まず技術が未熟なのに執刀したがり、名誉欲はあるのに自分を客観視出来ず、しかも徹頭徹尾他責的という人物像が私たちの理解を超えています。しかし「謝れない人たち」(新シリーズ㉗)で言及した医者の背景を顧みますと、視野が狭くプライドが高い医学界で、モンスター医が生まれることはむしろ必然に思えます。
そして医療事故が止められない背景もリアルです。患者をないがしろにして医者の事情を第一に考えるそもそもの組織文化。ハラスメントを捏造して上司の弱みを握る竹田君の主張が通るガバナンス。監督すべき上司が、責任を問われることを怖れて我先に証拠隠滅に走る隠蔽体質。このようなことを淡々と記述されては、医療事故が繰り返されない方がおかしいとすら思えてしまいます。
もちろんここに書かれている内容はフィクションであり、記号化・単純化されている面もあるかと思います。しかしこのような異常な物語も、現実に起こっても不思議はないと思わせる医学界の非常識を、私たちは知っておく必要があるのです。
※)追加情報①
この件を場外乱闘で門下生の医者の方と話したところ、「どの病院でも普通にあり得る話」と頷きました。
また「(技術のある)自分が30分で出来る手術が、下手な医者では2時間かかる場合もある。それを咎めると『僕は丁寧に手術しているんだ』と居直る。一般に手技の上手い医者は手術に飽きてそれ以上やらなくなる一方で、下手な医者はいつまでもやり続ける傾向がある」という証言を得ました。
全ての医者がこうだとは思いませんが、医者の評価と待遇については根本的な誤りがあるように思います。
※)追加情報②
2025年2月、作者が赤穂市病院の被害者の親族の一人であることを明かしました。その背景が描かれていますので是非ご覧ください。
https://bit.ly/3CLEonz
※①)赤穂市民病院で手術中、適切な処置怠り重度障害負わせる…医師を在宅起訴(読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241227-OYT1T50168/
※②)“リピーター医師”の衝撃 病院で一体何が?(NHK)https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/W32MRW53RL/
※③)脳外科医竹田君【第1話】履歴書
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https://bit.ly/3ZTqlnm
コロナ真理教の人々
①庶民が医学に疑問を持たねばならない
②医学は科学ではない
③医学の常識は歴史と共に変わる
④医学は宗教に近い
⑤人は信じたいことを信じる
⑥医学と闘うために
⑦誤解:コロナは恐怖の殺人ウイルスである
⑧誤解:超過死亡は出ていない
⑨誤解:死亡が増加しているのはコロナのせい
⑩誤解:ワクチンがコロナを抑え込んだ
⑪誤解:未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
⑫誤解:今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解:コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解:そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解:ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解:ワクチン有効率95%はスゲエ
⑰誤解:コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解:コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解:それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解:ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解:mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解:mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解:でもインフルワクチンは効いているでしょ?
㉔誤解:でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ?
㉕誤解:健康であればあるほどよい
㉖誤解:製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解:行動制限に意味はあった
㉘誤解:病院に行くほど健康になる
㉙誤解:マスクに感染防止効果はある
㉚誤解:マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解:でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解:でも健康診断は身体のためだよね?
㉝誤解:日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解:薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解:人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解:人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解:反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解:接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解:シェディングは陰謀論
㊵誤解:DNA混入問題はデマ
㊶誤解:mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解:レプリコンは明治製菓の新しいお菓子?
㊸誤解:私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解:医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回:日本でコロナ騒動が長引いた理由
新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
[号外]紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
[号外②]パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
[号外③]コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ(日米の政局について)
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ(自然主義について)
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ(陰謀論者について)
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
[号外④]コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
[号外⑤]愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
[号外⑥]南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち
㉘関係者は罰せられるのか
㉙コロナ騒動と男性優位社会
㉚『世にも危険な医療の世界史』を読む
㉛レプリコンワクチン
㉜人体に不可逆はある
㉝自分の目で見て自分の心で感じる人は少ない
㉞コロナ詐欺に気づいた日
㉟原典に当たる
㊱伝播はするのか
㊲超過死亡Ⅱ
㊳超過死亡の死因
㊴コロナ騒動とカルトⅡ
㊵生存者バイアス
㊶リードタイム・バイアス
㊷コロナ騒動と善意
㊸手術成功、患者死亡
㊹不要な手術
㊺意地悪な日本人
[号外⑦]インフルエンザの流行
[号外⑧]明治製菓ファルマが立憲の原口議員を提訴
㊻しないよりした方が良い、のか
㊼不安な日本人
㊽行われない調査
[号外⑨]米国のコロナ対策総括文書を読む
[号外⑨-1]米国コロナ対策総括文書を読む:ウイルス人工起源説
[号外⑨-2]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナ対策費
[号外⑨-3]米国コロナ対策総括文書を読む:WHO問題
[号外⑨-4]米国コロナ対策総括文書を読む:社会的距離
[号外⑨-5]米国コロナ対策総括文書を読む:マスク問題
[号外⑨-6]米国コロナ対策総括文書を読む:ワクチン問題
[号外⑨-7]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナと子どもたち
㊾医学の語り口
㊿(特別回)“扇動”責任者の問題
51 医者は賢いのか
52 統計的事実を考える
53 統計と見識ある医者の言葉で恐怖感情を制御する
54 企業は不正をする
55 弱毒だから許されるのか
このニュースはよく覚えてますが、
これが決して特殊なケースではないと聞くと、
改めてゾッとします。
確かに、医者には限らず、
態度だけは自信満々で、平気でミスをして、
それを一切反省しないというタイプの人は
世の中に結構いそうですね。
じゃあどうやって自分の身を
守ればいいのかと思ったら、
途方に暮れるしかなくなってきますが…。